カテゴリー別アーカイブ: 医療問題

ネットで暴走する医師たちを読んだ。死に至る書き込み。


未だに、続くネット医師からのリンク訪問者。
尼崎医療生協への苦言はずいぶん反響を呼んだようで、さんざんな書かれ方で当初は閉口した。
しかし、一方的な誹謗中傷も数多く見ると、ほほえましくさえ思えてくるから変なモノだ。
顔のみえないことをいいことに、愚弄の限りを尽くす。
そして、閉ざされたギルドの中で罵りを楽しむことに快感を覚えているのだろう。
本人は気持ちいいのかもしれないが、私には、彼らは冷笑の対象でしかない。
それでも、医師という職業は、聖職という意識に揺るぎはない。
それは、批判を顧みず、明らかに顔を出して、自らの論を世に問う、小松秀樹氏のような医師も一方で、多数存在する。
ネットでも、実名を公表して、コメントをかわした医師も一人おられた。
m3に集う医師がいわゆる人を貶めることに余念のないネット医師といわれる人間ばかりではない。
医療技術や臨床例の意見交換など、有意義な使い方をしている向上心の高い医師が圧倒的多数だろう。
しかしながら、「ネットで暴走する医師たち」で取り上げられた、ネット医師の暴言は、医療の崩壊を助長こそすれ、医療を支えることには決してならないだろうと思った。
医師とて人間だが、侮蔑と野卑なことばが命を預かる人間の口から出たら、その信用は失われる。
そんなネット医師へのオマージュとして書かれたのが本書だが、果たして、鳥集徹氏の目的?は達成されたのだろうか。

そういう意味では、「医療の限界」「医療崩壊」の著者小松秀樹氏のやりとりは、いただけなかった。
彼は、ネット医師でもなく、医療の限界では、限界そのものを逃げ口上にするネット医師のバイブルの趣よりも、むしろ、医療崩壊からの立ち直りをどうしようかと懸命に思索しようとしている姿に感動した私としては、いいがかりの域を出ていなかったように思う。また、帯封に赤字で「医療崩壊」著者小松秀樹氏取材回答文3000字掲載というのは、出版社の意図があるのだろうが、本の趣旨とは関係のない小松氏を利用しているようで、違和感があった。

それは、さておき、ネット医師の粗暴性を確認するには役だったのも事実。

akagama氏とのやりとりや、オーク住吉産婦人科中村嘉孝氏へのインタビューはなるほどと思った。
akagama氏のブログを読んだことのある人は、同感すると思うが、やっぱりそういう人物だったのか。

以下、抜粋 鳥集氏はakagama氏に取材を申し込んだようだが、こういう返事だったそうだ。

先日、いただいた取材依頼の方に対してのお返事です。
残念ですが……。
こんな身体でも、忙しくさせていただいている、身の上ゆえ、時間をとることができない状況。察していただければ、恐縮でございます。
ま~、ネット医師なんて、取材の対象にならんですよ。くそすぎて。
ではまた。

akagama氏は毎月20~30回ブログを書いており、07年3月にはなんと95回も更新している。取材を申し込んだ08年10月も、更新回数は33回にも及んでいる。これほどブログを書く暇があるなら、取材に応じる時間ぐらいはありそうに思うのだが……。マスゴミ相手に思う存分毒を吐いてほしかっただけに、残念だ。

まぁ、ブログを沢山書いてるから暇とは言えませんが、ネット医師はリアルが苦手なのかもしれませんね。
鳥集氏は、さらにネット医師を分析する。

(略)ブログから感じる言葉の強さとはあまりにも対照的な、心の脆さだった。同じことを、「この夫に妻を妊娠させる資格はないッ!」と書いた鬼瓦氏にも感じていた。鬼瓦氏も捜査を受けて身元が判明して以来、「眠れない」「体調を崩した」と、私と話すたびに訴えていた。
 医師を批判する者に対して、彼らが過剰なまでに攻撃的な言葉を投げてくるのは、今にも折れそうな自分の心を守らんがための、一種の心理的な防御反応なのではないか-穿ちすぎなのかもしれないが、私はそんなふうに感じた。
 (略)私が医師によるネット上の誹謗中傷問題について話をふると、中村院長は大阪弁で語気を強めてこうまくし立てた。
「医者だって、もっと多くの誹謗中傷を受けていますよ。だけど、現実問題として対抗不能なんです。被害者だと言われると、なんにも言えなくなる。絶対的弱者を強調されると、どうしようもない。本音を言えば(被害者や支援団体の言動に対して)いい加減にしろと思ってます。だけど、医者は技術職だから、言葉を持っていない。誹謗中傷してしまうのは、言葉で商売をしていないから。医者は言葉をもっていないから、追い詰められてしまうんです。文系のトレーニングを受けてきた人間とは違うんです」

と、ネット医師に同情の念もわかなくもない。
しかし、ブログに名指しで罵詈雑言を並べられ、ノイローゼになったと訴訟を起こせば、あっという間に、ブロガーを特定することなど簡単にできるかもしれないわけで、実際、そういうことが起こりうる状況になれば、加害者としてのネット医師が恐怖を感じるのは当たり前だろう。罵詈雑言を浴びせるような医師の診察などだれも受けたくないし、社会的制裁を受ける覚悟などないのだから。そういう意味では実名を晒している方は、ハードル一つ乗り越えてるので、ある意味楽です。

しかしながら、結局ネット医師との関係については、小松秀樹氏の示唆が一番、しっくりした。小松氏は

 (略)私もかなりひどいことを書かれていると思いますが、読んでいないので、書かれているかどうかも知りません。読まないというのは、かなり有効な戦略です。(略)
 ネット上の誹謗中傷はある集団に特徴的なものではなく、あらゆる方向に飛び交っていると思っています。その多寡を言い立てても、何かを証明することになりません。そもそも誰が書いているかすら分からないのです。実際には取るに足りない発言が大半で、きわどい発言がそう多いとは思っておりません。ということは、誰かが意図的に対立を作りあげることもできるのではないかと想像します。
 瞬間反応するような感情的な無記名の言葉が反乱することの問題は、世界中で起きております。韓国や、中国では、国家を危うくしかねない大問題になっています。これをどのように制御するのか私には分かりません。規範を唱えることでこれを取り締まることは不可能ですし、別種の対立を生む可能性があります。どの社会にも変な人はいるので、一部の人たちの発言を理由に、ある集団全体を非難することも無理があります。関係者をさらに不幸な状況に引きずり込みかねません。
 たぶん、規範からではなく、どのような制御方法が存在するのかから出発すべきではないでしょうか。日本だけを想定した制御方法も実効性はないと思います。

この小松氏の言葉には、鳥集氏も異存はなかったようで、「読まないというのは、かなり有効な戦略、というのは、ネットで批判されることもある私にとっても共感できる意見だと思った」と同意している。この点については、知らぬが花ということかなぁ。人間、悪口を直接言われるよりも、陰で、言われる方が傷つくものだ。しかしながら、最近は、顔のない匿名希望が必死で強弁する文言を見るたびに、中村医師の分析や小松氏の指摘を思うと、可笑しくて、上から目線で、読めるようになってしまった。

 結局、ネット医師など取るに足らぬ存在と笑い飛ばすに限るか。しかしながら、ネット医師がターゲットとするマスコミがこういったネット世論を意のままに悪用するケースが増えつつあり、この間も、偽装ブログを使った番組が問題になっていた。ネット医師の文言を悪用して、さらに医師の処遇が悪くなる危険性の方が反対に怖い。何でもネタにするのがマスコミであり、もし、医師ブログによって、自殺者でも出たら社会問題化、ブログ医師狩りなんてとんでもない事態が起らないとも限らない。韓国では、ネットで中傷された芸能人の自殺をきっかけに「サイバー名誉毀損罪」と「サイバー侮辱罪」が新設され、9年以下の懲役が科せられるようになったそうだ。権力の介入を許すような言論の自由奔放は許されない。

サイバー侮辱罪ができるまで 
ネット上の罵詈雑言が結局権力支配誘導してしまう危険な例
     
     

芸能人ブログを集中攻撃、「炎上」させる…18人立件へ

 著名人などのブログに悪意の書き込みが集中して閉鎖に追い込まれたりする問題で、警視庁は、男性タレント(37)のブログを攻撃した17~45歳の男女18人について、名誉棄損容疑で刑事責任を追及することを決めた。

Click here to find out more!

 「殺人犯」などと事実無根の書き込みが繰り返されたという。警察庁によると、「炎上」と呼ばれる現象を引き起こす集団攻撃の一斉摘発は初めて。匿名を背景にエスカレートするネット世界の“暴力”に歯止めをかける狙いがある。

 警視庁関係者によると、18人は大阪府高槻市の国立大職員の男(45)、千葉県松戸市の男(35)、札幌市の女子高校生(17)ら。すでに自宅などを捜索してパソコンや携帯電話のデータを押収、近く同容疑で書類送検する。

 被害に遭ったのは、テレビのお笑い番組などで活躍していた男性で、18人は昨年1~4月、男性が開設したブログ上で、少年4人が殺人罪などで実刑
判決を受けた東京・足立区の女子高生コンクリート詰め殺人(1989年)に、男性が関与したといういわれなき中傷をした疑い。「人殺しが何で芸人やるん
だ」「死ね、犯人のくせに」「てめえは何をしたと思ってるんだ」――などの書き込みが、この短期間に数百件に上ったという。

 きっかけは約10年前、所属芸能事務所が「足立区出身の元不良」とのうたい文句で男性を売り出したこと。その後、インターネットの掲示板に、男性
を犯人扱いする書き込みが始まった。所属事務所は2002年、ホームページ上で「事件とは全く無関係」と告知したが、効果はなかった。

 男性のブログは中傷を消しても消しても、後から書き込まれる状態が続き、昨年4月、男性はブログを書き込み禁止にするとともに、「タレントとしての名誉が著しく傷つき、芸能活動に重大な支障が生じた」として、中野署に被害届を提出した。

 警視庁で通信記録を調べたところ、数十人が書き込みをしており、その中から執拗(しつよう)に悪質な書き込みを繰り返していた18人を特定した。

 ネット上での中傷被害は年々増加しており、警察庁によると、全国の警察への被害相談件数は07年、過去最高の8871件。08年も上半期だけで5482件に上っている。

(2009年2月5日03時03分  読売新聞)

     

【ブログ炎上】匿名でも本人特定 接続履歴から立件 (1/2ページ)CommentsAdd Star

2009.2.6 23:14

 お笑い芸人のスマイリーキクチさん(37)のブログが、「人殺し」などと中傷する書き込みで“炎上”した問題で、警
視庁が名誉棄損容疑で立件対象とした男女18人は、プロバイダー(接続事業者)に残された履歴などから書き込み主として特定された。匿名性が高いネット社
会でも書き込み主の特定は可能で、プロバイダー側の情報開示への協力も進む。一方、不特定多数が利用するネットカフェでは特定が難航するケースもあり、業
界側の協力が不可欠となっている。

 スマイリーさんの事件で、警視庁が書き込み主の特定に活用したのは、ネット上の“住所”を示す「IPアドレス」。ブログへの書き込みで残されたアドレスからプロバイダーや携帯電話会社を特定し、履歴の情報開示を受けて個人にたどりついた。

 
プロバイダー側は「通信の秘密」を理由に情報開示に消極的だったが、殺人や爆破予告の社会問題化に伴い、捜査当局に協力。平成14年にはプロバイダー責任
制限法が施行され、被害者個人がプロバイダーに情報開示を求めることも可能となり、ネット上の人権を守る動きは高まっている。

 スマイリー
さんを中傷したのは数十人に上るが、摘発対象の18人は自宅や職場のパソコン、携帯を使っていたことが動かぬ証拠となった。IT業界に詳しいコラムニスト
の宮脇睦さんは「摘発してくれと言っているようなもの。名誉棄損の意識がなく、(殺人に関与したという)事実無根の書き込みを信じ、ゆがんだ社会正義で後
に続いている」と指摘する。

 一方、ネットカフェでは接続場所が判明しても、個人の特定に至ることが難しい。利用者を特定するためには、「最終的に防犯カメラや利用者リストが必要」(警視庁幹部)だからだ。

 このため、警視庁は東京都内のネットカフェに利用者の身分確認の徹底を求めているが、足並みはそろっていない。

 業界全体の半分にあたる約1400店舗が加盟する「日本複合カフェ協会」では、約9割が身分証の提示と会員制を導入。だが、非加盟の店舗では「一回だけの利用者も多い」「自由な空間を保たないと集客に影響が出る」などとし、身分確認の徹底に難色を示す。

 捜査幹部は「今後、悪意のある書き込みをしたい利用者が、身分確認のない店舗に流れることも予想される」と警戒している。

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カテゴリー: 医療問題

医療の限界 自治体病院のあり方を改めて確認。


「医療の限界」を読みました。
ブログ上でのやりとりで、この本がかなりの影響力をもっているということを知って、読ませていただいた。
思っていたより、現在の医師や医学界に対して厳しい見方をしているなぁという印象だった。
ネット医師の皆さんが強調される「医療の限界」という題名が本当に適当だったのかどうかと思われるほど、医療改革に前向きな提言もあって、本当に勉強になった。

大阪市では、総務省の締め付けで、無駄遣いの元凶のように扱われる病院の再編計画が浮上している。
確かに、ムダな公務員の温床となっていたが、病院総体としての経費削減は、医師や看護師にも追い打ちをかけ、魅力のない病院となってしまい、いわゆる立ち去り型サボタージュが相次いだ。
北市民病院の医師は、半減。麻酔医がいないことから、手術がここ3年できず、診療報酬は下がる一方、病床も激減して機能不全に陥っている。
院長先生にこの間、ご挨拶に行ったが、公立病院は、不採算医療を扱うのが使命であり、もっと特化した病院にしたかったと苦渋を述べておられた。
公立病院の7割が危機的状況にあり、診療所化することが見通されているが、思い切って公的医療を守るために、予算措置を講ずる自治体は少ないというか、できない。
ほとんどの自治体では、医師の意見が反映されることなく、自治体財政の健全化が優先されることになってしまう。医師会が弱体化し、勤務医もあきらめ、役人は付け焼き刃を繰り返すことが常態化している。

「医療の限界」は、そんな我が国の医療危機の状態の中で、書かれたことから、おそらく、医師のバイブル的な存在となっているのではと思った。

私としては、自治体病院崩壊の指摘については、多くの示唆を得た。

以下、抜粋

 現在の医療への攻撃は、民主主義そのものに内在しているようにもみえます。現在、地方公共団体の病院で医師の大量辞職が目立っています。地方公共団体では、地方公共団体としての縛りがあり、迅速な意志決定ができにくいこと、また、事務職員が県や市の職員であり、病院運営のプロとなっていないことが、経営を悪化させる原因となっています。しかし、何よりも、有権者と地方議員の距離が近く、いわば直接民主主義に近い形になっていることも崩壊の大きな原因になっているようにみえます。議員は有権者(=患者側)からの要求や苦情を客観的に評価することなく、そのまま病院にぶつけます。院長は議員の無理難題を反論もせずに、そのまま現場に伝える。これが院長の保身につながる。ぎりぎりの状況で働いている医師は、患者のわがままがまかり通る事態にある時点で辞職を決意します。残った医師に負担がかかり、やがて大量辞職になってしまう。
 

このあたりは、かなり耳の痛い話で、患者の要求は際限なく広がる、役人の論理では、議員のいうことを聞いて穏便に済まそうということになると、病院の負担が増し、効率を度外視したものになる。そうなると、今度は議員から効率的でないと指摘されるという不条理の世界に入り込んでしまう。それが今の自治体病院の崩壊につながっているように思う。

 北市民病院では、総合病院としての位置づけ、つまり患者にとってコンビニエンスな診療メニューをそろえるという患者側の要求をあまりにも受け入れすぎたのではないだろうかと思う節がある。そして、臨界点に達したときに、爆裂したという感じだ。大阪市の北地域は総合病院も多く、医療過密地帯。競争力を失った病院が地域ニーズに応えることはできない。今も近隣住民は、公的医療機能の継続を求めているが、あくまでも地区病院ではなく、市民病院であることを考えると、地域医療は近隣の私立病院にまかせて、真に補助金を投入しなければならない医療に特化した体制をとる必要があったのだろう。

 小松氏が指摘するように、医療ニーズへの過敏な反応は厳に慎むべきだろう。しかして、医療行政、医療知識にもった、第三者的な機関が常にコントロールできるような仕組みも必要だし、医師や看護師の現場の意見がすっと引き上げられるようなシステムがないと病院としての経営も機能も維持するのは難しい。私立の病院も経営は厳しいだろうが、補助金もなく、維持運営できているということは、医師や看護師への報酬とコスト削減の取り組み、患者満足度などのバランスが自治体病院に比べていいということなのだろうか。

 3年前に「病院のあり方検討会」を立ち上げ、公営企業法の全部適用までこぎ着けたが、総務省の改革圧力の波が襲ってくる。税収が激減するなか、公的医療は守らねばと思うが、第一次経営改善計画から第三次まで、正直、達成した試しがなく、近く提示される大阪市の改革プランにも、あまり期待していないのだが、今春から「病院局」として新たなスタートを切るだけに、130億あまりの不良債務を極力解消し、すっきりした病院運営ができるよう、議会としても力を尽くしたいと思う。

 

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カテゴリー: 医療問題

ネットで暴走する医師たち。読み始める。絵文字のうまいお医者さんとの出会い。


尼崎医療生協のことを書いてから、ずいぶんアクセスがアップした。

まぁ、いろんなブログでご批判も受けたし、辛辣なお言葉をいただいて、ん?と思うことも沢山。

こういうのって貴重な経験ですね。

このブログでは、アクセス情報をみることができるのですが、グーグルやヤフーの検索で来る人と、m3とか、MLとかいうSNSから来る人、

それと2ちゃんねるから来る人がいて、ああいろんなところに書き込まれているのだ。スゴイと思った次第です。

それで、今日、医療関係の勉強をしようと思って、天王寺の本屋・喜久屋書店に立ち寄りました。手に取ったのが「ネットで暴走する医師たち」という本。

パラパラと斜め読みしていたら、m3のことが書いてあったり、最近、リンク先になっている内科医のakagamaさんのことも書いてあったり、

おもしろそうなので、読み始めました。この本に関するアマゾンのレビューはさんざんですが、いろんな立場の方がおられるわけで、

小松秀樹さんの「医療の限界」と平行読みしたいと思います。

 

※akagamaさんのブログ 医畜日記・楽屋篇では、私めこんな仕打ちを受けております。以下転載。

 

某医療・法曹関係者SNSで、ひそかな話題になっている、大阪市議会の先生のブログより

http://tsujiyoshitaka.spaces.live.com/blog/cns!ED30C85C44D4F589!1982.entry

 

2009/01/26
医療問題で思う。
尼崎医療生協の問題を取り上げて以降、ずいぶん医療に対する問題意識を新たにした。
今日も「語る会」のなかで、医療関係につとめる方から、勤務医が如何に過酷な状況で働いているか、
少しの医療事故でも攻められてしまう現状についてもお伺いした。
また、優秀なお医者さんは、日本から出て行って海外の仕事をしたがることなど、
医療の世界の構造的な問題をどう解決したらいいのか、医師の意志が本当に医師会にあるとは思えないし、
勤務医が言葉を発する場面があればいいのだが、できたばかりの組織も色々な批判がされており、本当に心許ない。
既存政党や組合の色がつき始めた時点から、与野党の対立構造の中に埋もれてしまい、結局、厚生官僚の思う壺になってしまう。

教師は、人をつくり、医師は、命を救う。
未だもって、私は、崇高な聖職と思っているが、残念ながら、これまでのやりとりの中で崇高さを実感できなかった。
ただ、救いは、うろうろドクターさんとのやりとりで、彼が正直に語ってくれたことだった。
医師とて、人間。失敗は犯すということ。

しかし、私は、絶対大丈夫といってくれることを期待したい。←原文はこんなに強調してません。

病魔との戦いが医者と患者との共同戦線なら、戦いの前に、この戦は負けるかもしれないと言われたら、萎えてしまうからだ。
ただ、正直な心を吐露してくれた彼の誠実さが何かを生み出す力になってくれればと願っている。
患者と医者の対立構造ばかりを浮き上がらす、ネット医師もいるが、それでは、何も問題は解決しないのではないだろうか。非常に残念。

日本の医療を憂え、自らの立場を顧みず、改革ができる医師が陸続と登場することを願わずにはいられない。
できたばかりの医療問題中立処理委員会などの仕組みがどう機能し、問題を解決していくのか期待をしたい。
医療過誤の問題処理のスキームが固まらないと、無用な不審が医師と患者の間に渦巻くことが懸念される。

   以下略)

        とりあえず、ネット医師からひと言。

_人人人人人人人人人人人人人人人_

>これからも医療ミスにびくびくしてね!!<

 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

  _,,….,,_  

  -”":::::::::::::`”  
   ヽ:::::::::::::::::::::
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r’"´  (.__    ,´ _,, ‘-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ’二ハ二ヽ、へ,_7   ’r ´          ヽ、ン、
::::::rー”7コ-‐’"´    ;  ‘, `ヽ/`7 ,’==─-      -─==’, i
r-‘ァ’"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,’ | /__,.!/ V 、!__ハ  ,’ ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi’ (ヒ_]     ヒ_ン レ’i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,’  ノ   !’"    ,___,  "’ i .レ’    L.’,.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー–─ ´ルレ レ

 >しかし、私は、絶対大丈夫といってくれることを期待したい。

   まともな医者で、そんなことをいうひとはいません。

akagama さんのプロフィール ニックネーム akagama 専門科目 内科 性別 男性 勤務地 東京都 開業医/勤務医 勤務医 役職 理事長・院長

 

という感じです。最初は、こういう表現にいい知れぬ怒りがわき起こったものですが、何故か最近、不感症になってしまいました。

勤務医なのに、役職は理事長・院長って??と思いながら お医者さんで、こんな絵文字書ける方はなかなかいないと思うので、貴重な存在ですね。

宝物を発見したような気持ちです。もしかしたら、こんなお医者様に出会えるかもというリスク。

めったに病院にはいかない健康体なので、びくびくする機会がなくて残念ですが、少しばかりスリルを味わってみたい気がしました。

 

 

  
    
   
 

このほか、今日買った本。

世界がキューバ医療を手本にするわけ 吉田太郎

まちの病院がなくなる!? 伊関友伸

公務員の人材流動化がこの国を劇的に変える 山中俊之

交渉術 佐藤優

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カテゴリー: 医療問題

大阪市民病院は蘇るか、新年度からの取り組みがカギ。


一昨日、健康福祉局との勉強会を終えて、北市民病院にお伺いした。

病院の現状を院長先生から直接聞きたかったし、老朽化が進む病棟も見る必要があると思ったからだ。

ここ3年間で麻酔科医師の確保ができず、手術ができない病院になってしまったこと、そうなると、収益を圧迫することは必然で、

その後も医師が次々と退職、他病院に移ったり、開業したりということが続き、ほぼ半減してしまった。

内科・小児科主体では、稼働率が上がる訳はない。手術ができない病院では魅力がない。大きな診療所状態なのだ。

院長先生は、できれば、早い時期に、医療機能に特色を持たせることが必要だったのだが、できなかったことが残念と語っておられた。

 

耐震化の必要もあり、民間委譲による医療機能の継続ができるかどうかが焦点となるだろう。

今後は、公立病院に義務づけられている改革プランを提出し、それに基づいて、新年度からは病院局が発足、

公営企業法の全部適用の病院として、総合医療センター、北市民病院、十三市民病院、住吉病院が動き出す。

健康福祉局のプランでは、北市民病院は民間委譲、住吉病院は建て替えによる小児・周産期に特化した病院に衣替えする。

ただ、不良債務が130億円にも上ることから、市の補助が必要となっており、

一般決算委員会でも公的医療を守るため、起債を受けることができる財務体質にするための補助金をお願いしてきた。

来年度予算に向けた動きが活発化しており、新聞報道によると、補助金もしくは貸付金という形で、支援する意向が伝えられている。

 

病院局としてのスタートを切る以上、マイナスからのスタートではなく、すっきりした形でのスタートを切ってほしいし、

医師不足解消のためにも、公的医療機関としての責務を果たしながら、医療技術アップにつながる魅力ある病院に生まれ変わっていただきたい。

もちろん、病院としての経営の自立は、不可欠の要素だが、これまでの経営改善計画がことごとく、破綻したことを踏まえ、

大胆な改革がなければ、税金投入の必然性を市民に理解してもらうのが難しいのも事実だ。

 

大阪府、大阪市は、首都圏と比べても医療機関の過密度が高い。

ある意味、手厚いともいえるが、競争も激しい。

その意味で公的医療機関が私立病院と連携したり、医院、診療所とのネットワーク化をもっと進めるべきだが、

私立病院に比べて、大阪市立病院は、有機的な連携を進めているようには思えず、今後、どのような絵を描いてくれるのか、注目したいと思う。

 

 

大阪市:市民病院事業、130億円補助求める--08年度補正予算一般会計 /大阪

 一方、08年度補正予算では、累積赤字を抱える市民病院事業会計について、不良債務相当の約130億円を一般会計から補助するよう、担当部局から要求が上がっている。平松市長も支援する意向を示しているという。また、バス会計には地下鉄会計から約68億円、11年度末までの4年間で約225億円を財政支援するよう、交通局が要求。両会計とも、08年度決算で経営健全化団体に転落する恐れがあるが、これまでの経営改善の取り組みについて批判も強い。【麻生幸次郎】

毎日新聞 2009年1月14日 地方版

 

市民病院も市バス事業も破綻一歩手前 大阪市

2009.1.13 20:29 産経新聞

このニュースのトピックス金融危機

 大阪市は13日、不良債務123億円を抱える市立4病院の市民病院事業会計に、平成20年度一般会計から130億円の繰り入れを検討していることを明らかにした。

 繰り入れしない場合、4病院が破綻(はたん)一歩手前とされる経営健全化団体へ転落する。同じ理由で、赤字の市営バス事業も市営地下鉄事業会計から約68億円の繰り入れを検討。財政難のうえ金融危機で、21年度には大幅に税収が減る見通しの市には、厳しい選択に迫られる。

 病院などの公営企業は、今年度決算から、事業規模に対する不良債務の資金不足比率が20%を超えると財政健全化法に基づく経営健全化団体とされる。財政上の“黄信号”で、改善計画を策定して国提出するといった制約がつく。

 市は市総合医療センター▽北市民病院▽十三市民病院▽住吉市民病院の4病院を一括して市民病院事業を展開。昭和63年度には約34億円だった不良債務は、市総合医療センター開院後の平成6年度に100億円を突破。その後も医療機器購入に伴う企業債償還などで膨らみ、経常収支は19年度だけで7億2000万円の赤字になり、資金不足比率は39・1%に。市は収支改善のため北市民病院を民間医療機関に移譲する計画を進めているが、それでも資金不足比率が健全化基準を大きく超える。

 また、市営バス事業の資金不足比率も同年度決算で29・8%。市交通局で単年度黒字の地下鉄事業から補助金・出資金として支援を検討している。

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カテゴリー: 医療問題

医療問題で思う。


尼崎医療生協の問題を取り上げて以降、ずいぶん医療に対する問題意識を新たにした。
今日も「語る会」のなかで、医療関係につとめる方から、勤務医が如何に過酷な状況で働いているか、
少しの医療事故でも攻められてしまう現状についてもお伺いした。
また、優秀なお医者さんは、日本から出て行って海外の仕事をしたがることなど、
医療の世界の構造的な問題をどう解決したらいいのか、医師の意志が本当に医師会にあるとは思えないし、
勤務医が言葉を発する場面があればいいのだが、できたばかりの組織も色々な批判がされており、本当に心許ない。
既存政党や組合の色がつき始めた時点から、与野党の対立構造の中に埋もれてしまい、結局、厚生官僚の思う壺になってしまう。

教師は、人をつくり、医師は、命を救う。
未だもって、私は、崇高な聖職と思っているが、残念ながら、これまでのやりとりの中で崇高さを実感できなかった。
ただ、救いは、田中芳樹さんとのやりとりで、彼が正直に語ってくれたことだった。
医師とて、人間。失敗は犯すということ。
しかし、私は、絶対大丈夫といってくれることを期待したい。
病魔との戦いが医者と患者との共同戦線なら、戦いの前に、この戦は負けるかもしれないと言われたら、萎えてしまうからだ。
ただ、正直な心を吐露してくれた彼の誠実さが何かを生み出す力になってくれればと願っている。
患者と医者の対立構造ばかりを浮き上がらす、ネット医師もいるが、それでは、何も問題は解決しないのではないだろうか。非常に残念。

日本の医療を憂え、自らの立場を顧みず、改革ができる医師が陸続と登場することを願わずにはいられない。
できたばかりの医療問題中立処理委員会などの仕組みがどう機能し、問題を解決していくのか期待をしたい。
医療過誤の問題処理のスキームが固まらないと、無用な不審が医師と患者の間に渦巻くことが懸念される。

弁護士のため息  http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_5f99.html
産科医療のこれから http://obgy.typepad.jp/blog/2007/05/post_37c0.html
医療安全推進者ネットワーク http://www.medsafe.net/contents/recent/97ibaragi.html

医療過誤原告の会 ― 医療事故被害者の権利確立を目指す団体
 

以下、中国新聞、毎日新聞、徳島新聞

医療安全調査委めぐり討論
’09/1/26


 医療死亡事故の原因究明を第三者の立場から担うため、国が創設を目指す「医療安全調査委員会(仮称)」の在り方を考えるパネル討論が25日、広島市中区の広島国際会議場で開かれた。期待の声があった一方、医療現場からは慎重な検討を求める意見も出た。

 厚生労働省中国四国厚生局などの主催で、医療関係者や医療事故の被害者たち計約230人が参加した。厚労省の説明を踏まえ、医師や弁護士たち6人のパネリストが意見を交わした。

 息子を医療過誤で亡くした兵庫県の薮見紀子さんは、訴訟で病院との和解に5年半かかった経験から「裁判の迅速化につながるかもしれない」と評価。一方、広島県医師会の高田佳輝常任理事は「委員会の責任追及が医療の萎縮(いしゅく)を招きかねない」との見方を示し、拙速な設置に疑問を呈した。

 

パネルディスカッション:安全調査委、在り方問う 厚労省が討論--中区 /広島

 ◇医療過誤被害者ら参加

 厚生労働省が導入を検討している死因究明の第三者機関「医療安全調査委員会」の在り方を考えるパネルディスカッションが25日、中区の広島国際会議場であった。同省中国四国厚生局の主催。医療関係者ら約230人が参加し、医師や医療過誤の被害者らによる議論に耳を傾けた。医療安全調査委は、医療ミスが疑われる死亡事故の調査・分析を警察に先行して担う行政機関。同省は意見交換の企画を各地で開いている。

 パネリストの高田佳輝・県医師会常任理事は「死因究明のために新しい制度は必要だが、現段階で問題が多い。医療者への責任追及が前面に出ている」と指摘した。13年前、19歳だった息子を盲腸の手術中に亡くし、5年以上医療裁判をした藪見紀子さん=兵庫県=は「家族を亡くした人の意に沿うようにしてほしい。原因究明ができたら、遺族はもちろん一般市民も閲覧できるように」と求めた。

 会場からは「薬の取り間違いミスならどうなるか」「現在の案では、医師は治療でリスクを冒すことはできない」などの意見が出た。【寺岡俊】

毎日新聞 2009年1月26日 地方版

 

あわや医療事故1791件 県立3病院、07年度の事故43件   2009/1/24 10:23

 徳島県病院局は二十三日、二〇〇七年度に中央、三好、海部の県立三病院で発生した医療事故と、事故につながる恐れがあった事案(インシデント)を公表した。合計は〇六年度より三百十八件多い千八百三十四件。内訳は、医療事故四十三件(〇六年度七十四件)、インシデント千七百九十一件(千四百四十二件)だった。
 インシデントは「ヒヤリ・ハット」と呼ばれ、患者に被害はなかったものの、日常の医療現場でひやりとしたり、はっとしたりした事例。
 事故とインシデントを行為別にみると、転倒・転落・けがが四百三十九件(23・9%)、チューブ類の管理が三百六十四件(19・8%)、調剤・製剤が二百四件(11・1%)、与薬・処方が二百二件(11%)-など。
 医療従事者別では、看護師千三百六十件(74・1%)、薬剤師百九十九件(10・8%)、栄養士・調理師百九件(5・9%)、医師五十三件(2・9%)-などだった。
 病院別では、中央が千二百八十九件(〇六年度千三件)と全体の約七割を占め、三好三百七十七件(四百三十二件)、海部百六十八件(八十一件)となっている。
 患者に後遺症が出た医療事故は▽生体監視モニターの警告音が解除されていたため、異常の発見が遅れた▽入院患者がトイレに向かう際に転倒して頭を打った-の二件。
 このほか、チューブ外筒を体内に残した状態でチューブを抜いたミスや、内診台と医療機器の間に患者の足を挟んだ事案などがあった。
 県病院局は独自の医療事故公表基準を定め、〇四年度から毎年、事故とインシデントをホームページなどで公表。各事案の原因や再発防止策を明示している。同局は「再発防止策を徹底し、医療の質の向上に努めたい」と話している。

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カテゴリー: 医療問題

尼崎医療生協問題、医療ミスを証明することは患者側にとってははなはだ困難なことなのです


 

NATROMの日記さんが、私のブログに行き当たってくれたようで、ご紹介いただいた。

というか、ご忠告いただいたという方が適切なようだ。でも、こういうのがたまらなく嬉しい。自分の論点整理にもなるし、間違った考えをしていたら、修正もできる。まだたった47年しか生きていないんだから、本当にありがたいことだ。

 

以下、この方のブログを転載すると、

現時点では、医療ミスとは断定できない。よしんばミスであったとしても、「とんでもない初歩的なミス」とは言えない。「遺族にはミスを認めていた」ことも明らかになっていない。明らかになったのは、「『病院側はミスを認めた』と遺族側は認識していた」ことである。前後の記事も読んでみたが、このブログ主は共産・民主が嫌いという点で一貫している。尼崎医療生協病院が共産党系なので、ここまで批判したのだろう。典型的なネット右翼であるなあと思ってプロフィールを見てみたところ、

 

確かに、私は医療の専門家でもないけれど、いろんな医師のブログで、治療自体は、かなり危険との指摘もあった。しかしながら、この尼崎医療生協は、そんな危険な治療を研修医にやらせていたわけで、初歩的と医師が思ったから、研修医にやらせたのか、もしくは、そんな危険な治療行為を研修医にやらせたのか、どちらにしても初歩的なミスじゃないのと思った次第。また、確かに現時点では、医療ミスかどうか、これは、裁判に譲るしかないが、裁判で、患者側がミスを証明することがいかに困難なことかは、NATROMさんは多分ご存じでしょう。幸いなことに、遺族となったお母さんが医師とのやりとりをボイスレコーダーで録音していたから、なんとか証明できるとは思うが、法的知識に長けた医師は、ミスという言葉自体は口にしていない。本当にずるいと私は思う。それと、共産・民主嫌い=ネット右翼というのは、思考が硬直化してるなぁというのが実感です。巷にいわれる、民主に批判的な人たちを右翼というのは、どうでしょうか。いまどき、右とか左とか、時代遅れな気がします。巨大な全国組織をもつ医療生協の味方をするより、患者を放置した病院の側ではなく、遺族の側に立ってもらいたいなぁ。

さらに、私のプロフィールを見て、NATROMさんは、

大阪市会議員ですかい。公明党かあ。政治家は多くの分野を扱わなければならないので、個々の分野に専門的な知識を持つことができないというのはわかる。しかし、自分のよく知らない分野において「とんでもない初歩的なミス」などと批判することには慎重になってもらいたい。また、マスコミの報道が必ずしも信用できないことについても理解しておいて欲しい。この市会議員は他の件ではマスコミ批判をしているようなので、尼崎医療生協病院批判の点のみにおいて報道を鵜呑みにするのはダブルスタンダードである。それから、サイトのトップページ*1で「911の真実とは」という動画にリンクを張るのは止めた方がいいと思うよ。

と書いておられます。

この方のプロフィールを見ると、

名前:NATROM
年齢:36歳
性別:男
職業:内科医

とある。開業医なのか、病院勤めなのか、はたまたどこにお住まいなのか、ネットの匿名性の元では、名をさらしている私としては、ちょっと不公平な感じがした。

それともう一つ不審な点は、私がMBSの放送内容を掲載していることから、私の判断があたかもマスコミの主張によるものみたいな言い方をしているが、そうではない。遺族がしっかり録音していた医師の言葉にもとづくもので、NATROMさんは、謝罪はミスを認めたことにはならないとまでおっしゃる。何故、そこまで、民医連をかばうのか。

 

MBSの報道で流れた、遺族と医師の会話

「病院はミスを認めていた」遺族の悲痛な訴え

 「一度はミスと認めたはず」遺族が病院の対応に不信感を募らせています。兵庫県尼崎市の病院で、女性が腹部に溜まった水を針で抜く治療を受けた後死亡した問題で、遺族が思いを語りました。
「血の海の中で寝てました、血の海。だから止血もちゃんとしないで帰されて、かわいそうに…」(亡くなった女性の母親)
 事故は先月4日、尼崎医療生協病院で起きました。
 患者は重度の肝硬変で入院していた35歳の女性で、腹部に大量に溜まった水を針を刺して抜く治療を受けました。
 治療したのは20代の研修医
 1度目は失敗し、2度目でおよそ1.5リットルの水を抜きましたが、その後女性が腹痛を訴え、皮下出血を起こしていたことがわかりました。
 しかし病院はすぐに血を止める治療を行なわず、数日後、輸血をしましたが、女性は先月16日、出血性ショックで死亡しました。
「娘が『失敗された、痛かった』と言ったから。『失敗したんでしょ』と言ったら『はい』って」(亡くなった女性の母親)
 不審に思った家族は病院に説明を求めます。
 そのとき病院側は結果的に病状を悪化させたと謝罪しました。
「出血に対して十分な対応を結果的にしていなかった。甘く見ていたんだと思う」(女性の主治医~病院の説明の記録)
「腹水を抜くのに失敗したのが原因?」(女性の母親~病院の説明の記録)
「それが大きなきっかけ」(女性の主治医~病院の説明の記録)
 しかし8日開かれた会見では…。
「(Q.ミスといえるのか?)ミスという言葉を使っていいかについては、今のところこちらで判断しかねている」(尼崎医療生協病院・島田真院長)
「私らの前で言っていることと娘にも謝罪しているのにあの会見は何?とすごく腹立つ」(女性の母親)
 病院側は会見で「針を刺したとき偶発的に血管を傷つけたが、治療法に問題はなかった」と主張しています。
 一度は謝罪しながら、なぜミスを認めないのか、遺族は病院の対応に不信感を募らせています。

[9日21時4分更新]

        

 ← 映像はこちら YOUTUBEにアップされていました。

 
  

私は、憶測でモノをいっているわけではありません。

事実として、会話が録音されていることや、出血していることが解っていながら、十分な対応をしていなかった責任を問うているのです。

訴訟に身構えて医師を萎縮させてはいけないという意見もわかります。日々そういう事態に直面している医師の気持ちもわからなくはありません。ただ、出血しているのが解っているにも関わらず、適切な処理をせず、死に至らしめた。腹水を抜くことに失敗したことが死にいたる大きなきっかけとまで主治医は述べており、これがミスではないと言い切れないとしたら、一体、何をミスと規定するのだろうか。残された遺族がそんなことばを聞いたら途方に暮れてしまうでしょう。

 

それと、マスコミを私が批判していることに対してダブルスタンダードとおっしゃる。マスコミは事実を粛々と報道する上では、その情報は大事にしたいし、それは貴重なツールだ。しかし、その事実をねじ曲げて、ある目的に向かって世論を操作するような行為はジャーナリズムの風上にも置けないから批判をしている。まして、今回、MBSは遺族が録音した貴重な声を報道しており、ジャーナリストとしての役割を果たしている。自分自身が文屋出身だからこそ、ジャーナリズムの本義に外れた行為については鋭く批判する姿勢は今後も貫くつもりで、1か0かのデジタル思考で、マスコミを全面否定しているわけではないので、あしからず。

 

とはいえ、前途有望な若いお医者さん。貴重な人材です。

医者か患者かという立場ではなく、人間として、どうなのかという視点で物事を見て欲しい。医学の知識はなくても、人の善悪の判断ぐらいさせていただきたいと私は思っております。

というのは、とんでもない医者もいれば、とんでもない患者もいる。気の毒な医者もいれば、気の毒な患者もいるということです。

かのブログでご紹介いただいたおかげで、ずいぶん、皆さん、私のブログをのぞいてくれております。アクセス倍増です。

50手前になっても、議論は大好き。専門知識はありませんが、今後とも、NATROMさん、よろしくお願いします。

 

追伸 NATROMさんが指摘していただいた、私のホームページでリンクを張っていた「9.11の真実」。リンクが切れていたのを発見しました。リンク張り直しときます。それと、私は、別にこの説を強く主張しているわけではありません。注意書きをしているように、いろんな議論が起こっている9.11について、参考にという意味合いです。ご指摘、ありがとうございました。

追加( 2009.2.16) トラックバックっていう仕組みがよく解っておらず指摘を受けましたので、NATROMさんのところにトラックバックしておきました。

Q 医療過誤とは

A

病院で患者が死亡したり症状が悪化した場合,そのすべてが医療過誤というわけではない。医療過誤は,その原因として医療機関(病院,診療所,医院など)の担当者(医師,看護師,検査技師など)に過失(ミス)がある場合をいう。
医療過誤には,診断ミス,検査ミス,手術の失敗,全身管理の不全,投薬量の間違い,薬の副作用,看護ミスなど,様々な形態がある。

法律ハンドブックより

 

医療過誤裁判からの報告(係争中)より

医療過誤裁判とは何か?

 医療過誤裁判のほとんどは民事裁判であり、ここ数年で激増している。それは、医療過誤が増えたのではなく、裁判での戦い方が、患者や弁護士らに認知されてきたためであると思われる。
 医療過誤や事故は、大なり小なり毎日どこかで起こっている。しかし、なかなか裁判にはならなかった。その原因は、一般的には3つの問題が指摘されている。医療の専門性、密室性、そして封建性の壁である。
 ここに、医師賠償責任保険の問題、医療事件そのものの性質、弁護士の能力不足、原告の生活事情が折り重なって、裁判を困難にしている。
 原因のひとつは、民事裁判の仕組みにある。民事裁判では、訴え出た患者側である原告に立証責任があるからである。ここでは罪を追求する検事はいない。医学的な間違いを、医学に素人の患者や弁護士が証明する必要がある。審判する裁判官も医学には素人である。これが医療の『専門性』といわれる課題である。
 裁判官は、ひとりで200から300件の事件を抱えている。医学の勉強をしろと言うほうが無理であろう。
 そして、医療の『密室性』の問題が加わる。
 本当は何が起こっていたのかは、医師にしか分からないからである。特に手術中の出来事は、患者側には知らされない。手術中の死亡を家族に伏せていたなどという話は、医師のエッセイなどでよく書かれることである。過誤の存在を調べるために必要なカルテの開示さえ、拒否する事例が多いと報道されている。カルテの改ざんもよく発覚する。『密室性』とは『隠蔽性』のことである。
 加えて、裁判では、原告と被告との間で「医学鑑定」の応酬がなされるのだが、ここで鑑定医の問題が出てくる。医師同士のかばいあいの体質、医療の『封建性』あるいは『閉鎖性』と言われている問題である。
 自分が訴えられたとき、不利な証言をしてほしくないという心理が働くのだ。また、およそ病院というのは、地域近隣の大学病院が中心となって医師が派遣されていたり、検査設備の利用や患者の紹介などで相互に利害関係があるので、もとから被告よりの証人となる。学閥や大学病院の医局制の問題とも言われる。お客に逆らえない、上司に逆らえないという関係が、医師の間で存在するのである。血縁があればなおさらであろう。
 そのために「医学鑑定」そのものが信憑性、公平性に欠けたり、医師が鑑定を嫌がるために、原告や裁判所が鑑定医を探すのに苦労することになる。鑑定医を探すのに半年、依頼して鑑定書が出るまで1年なんてざらである。
 さらに異様なことに、病院や医師の過失を民事で追求すると、日本医師会と戦うことになるのである。医師や病院が、日本医師会の医師賠償責任保険に加入しているためである。
 当事者である医師や病院が責任を認めて賠償したくても、日本医師会の審査委員会が納得しなければ保険金(賠償金)が下りないのである。日本医師会は、保険金の支払いという拘束をもって、医師に味方をする形になる。つまり、被告の医師は、日本医師会の指示に従って裁判を行うことになり、日本医師会の承諾なしには和解もできないのである。
 いったい誰と裁判をやってるのか、わからないような状態になる。

日本医師会は、
日本のほとんどの医師が会員である。

開業医を中心に医師全体の6割程度が会員である。

ひとりの医師を敵に

すると、日本全部の医師が敵になるとも言える。その状態で、医療裁判を戦うのである。
 重ねて、医療過誤の場合、事件そのものが、様々な疾患や状況、個別の差異で錯綜しているので、白黒のはっきりした状況が少ないのが普通である。
 風邪をひいたとしよう。原因はウイルスである。では、そのウィルスは、どんな種類のものか? いつどこでどうやって感染したのか? 何故、感染して発病してしまったのか? 推測なら誰でもできる。しかし、混沌とした過去に対して、こんなことを絶対的に証明できる人が、この世の中にいるだろうか。医療過誤裁判は、それを患者側だけにやらせるのである。
 弁護士という援軍がいるではないか?
 それは、医療過誤裁判を知らない人が言う言葉である。
 様々な特殊性のために、医療過誤裁判は長くかかる。3年から8年、平均でも5年と言われる。先頃、15年かかった医療過誤の審理に「正義の遅延は、正義の拒否に等しい」と東京高裁が自己批判したくらいである。また、一般の民事裁判の勝訴率は7割以上なのだが、医療過誤裁判の勝訴率は、はなはだしく低くおよそ3割である。
 そのために、成功報酬を得る弁護士にとっては非効率な仕事となるので、医療過誤事件には難色を示す。
 それで、普通の弁護士は逃げる。そうなると、提訴そのものが出来なくなる。ここに極めて重要な難所がある。
 弁護士を説得するために、医学にも法律にも素人である患者自身が、孤立無援の状態で、医療過誤の内容を調査し把握しなければならない、ということなのである。もちろん、この時点で、証拠保全の手続きや任意開示がなければ、カルテや看護記録は全て病院にあることになる。
 その原告の経済的、時間的、労力的、能力的な負担は半端ではない。
 あたりまえだが、原告は長い闘病生活を送った後のことである。後遺症に苦しむ毎日でもあろう。あるいは、患者本人は亡くなられて、家族は疲れ果てて悲嘆にくれながらの頃である。仕事を失わざるを得なかった人も多いだろう。生活に困窮する人もたくさんいることだろう。まして、当人が通院加療中であったなら、医師や病院を訴えることなど心理的にはできやしない。
 このような困難を乗り越えて、幸運にも提訴できた原告らは、しばしば商業出版や自費出版で手記を書いたり、ネット上でホームページを作ったりして医療過誤裁判を紹介している。それは何故か?
 実は、これこそが、医療過誤裁判の悲惨さなのである。
 ひとことで言うと、その戦場となる法廷では、勝っても負けても、極めて不条理な状況が展開されるからである。
 医師の偽証は日常茶飯事。ならば、広く世間に審判を仰ぎたいという話なのである。裁判内容の積極的な公開によって、それが多少なりとも実質的に世論の監視下に置かれることで、より公平な裁判を受ける可能性が開かれるのである。
 ひとつだけ例をあげよう。
 ある裁判で、裁判所自身の依頼による医師の公的鑑定書が出た。しかし、原告にとっては、その内容は正当とは思われなかった。鑑定医の証人尋問が3時間に渡って行われた。途中休憩の際に鑑定医は原告に言った。「やあ、ずいぶん勉強していますね。驚きました。失礼しました」
 その鑑定書は当時の記録からではなく、後日に作られた看護師の意見書をもとに作られたことが判明した。次に、その看護師の尋問が行われ、鑑定の元となった意見書は捏造されたものとわかった。(出典「医療ミス」近藤・清水共著/講談社)
 だから、医療過誤裁判は社会問題なのである。
 医療が公共の問題であるということだけではない。
 原告が、医療や司法あるいは行政のあり方に異議申立をするという、社会政治的な行為に突入するという話なのである。法律用語で言えば「公共性の自己統治」という民主主義の実践を意味する。この社会性ゆえに社会問題なのである。
 被害に遇った患者は、これら全ての劣勢を背負い、『誠』の旗を掲げて、敵陣の真っ只なかに躍り込む。それが医療過誤裁判という戦いなのである。
 千万人といえども我ゆかん。

 医の世に生活するは人の為のみ、おのれが為にあらずということを、
その業の本旨となす。安逸を思わず、名利を顧みず、唯おのれを捨てて
人を救はんと希うべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患
苦を寛解するのほか、他事あるものにあらず。

  ―――――――適塾「扶氏医戒之略」緒方洪庵 安政4年 公裁誌

 

【口コミ事典】 実際にあった『医療ミス』体験談! また、患者側、病院側でどう…

医療ミス事例

医療ミス 被害者から学ぶ解決策

苦情110番~医療ミスなどの苦情とは?

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カテゴリー: 医療問題

医療生協で、またもや医療ミス、失血性ショックで若い女性が死亡


マスコミ御用達の医療生協病院で、またもや医療ミスが起こった。

とんでもない初歩的なミスで、あきれかえる。

 (→その後、お医者さんからいただいたコメントでは、初歩的なミスではないとのご指摘。しかしながら、簡単な手技でも100回に一度ぐらいはミスをするそうです)

厚生労働省は、医療生協系病院の徹底査察を行って欲しい。

尼崎医療生協病院 ← ホームページは謝罪の一文もない(1/8 14:00現在)

 

以下、朝日、産経、神戸新聞 → (訂正)産経、朝日、神戸新聞

 

尼崎医療生協病院、医療過誤で女性死亡

2009.1.8 01:50

 兵庫県尼崎市の尼崎医療生協病院で昨年12月、肝硬変で入院していた同市内の女性患者=当時(35)=が、腹水を抜く際に誤って針で血管を傷つけられたことが原因で亡くなっていたことが7日、分かった。病院側は「血管を刺したことで出血が止まらず亡くなった」とミスを認め、遺族に謝罪した。

 同病院によると、女性は昨年11月27日に入院。12月4日午前10時ごろ、主治医が立ち会い、男性研修医が腹部にたまった水を抜き出すため、針(直径約1・2ミリ)を左下腹部に刺した。1度目では水が出ず、2度針を刺したという。

 女性は同日夜から針を刺された下腹部が皮下出血で赤くなり、出血が止まらなくなるなど容体が急変。6日から病院側は輸血を開始したが、16日に女性は亡くなった。死因は出血性ショック死だった。

 病院側は「1度目に針を刺したときは出血は確認できなかった」としているが、この際に血管を傷つけた可能性が考えられるという。

 島田真院長は「主治医も立ち会っており、態勢に問題はなかったが、肝臓が悪いため出血しやすい状態だったなど危険性をしっかりと説明するべきだった。このようなことが2度とないよう取り組みたい」としている。

 女性の母親(62)は病院側の謝罪にも「家に戻ってきた娘の背中は赤紫色だった。どんなに苦しかったのだろう。もっと生きたかったはず。あの病院にさえ行かなければ」と怒りを抑えきれない様子で話している。

 

研修医、治療中に血管傷つけ患者死亡 兵庫・尼崎

2009年1月8日11時55分

 兵庫県尼崎市の尼崎医療生協病院は、20代の男性研修医が入院中の女性患者(当時35)の腹水を抜く際に針で血管を傷つけ、患者を死亡させたと8日発表した。同病院は「結果的に力が及ばずに極めて残念」とコメントし、遺族にも謝罪したという。

 同病院によると、患者は昨年11月27日に重度の肝硬変で入院。12月4日に主治医が立ち会って、腹部にたまった水を抜くために医療用針(外径1.7ミリ、長さ55ミリ)を腹部に刺した。1度目では水が抜けず、2度刺したという。ところがその日夜に腹部の皮下出血が確認された。その後、貧血が進み、6日から輸血したが、16日に出血性ショックで亡くなった。

 島田真院長は「腹水を抜く方法、態勢に問題はなかった。肝硬変の症状が悪化しており、出血後、患者の体に負担をかけないよう外科的処置は見合わせたが、対応が正しかったかどうか今後検証したい」と話している。

 

腹水抜く出術で患者死亡 尼崎医療生協病院 

 尼崎市の尼崎医療生協病院で昨年十二月、肝硬変で入院していた同市内の女性(35)が、腹腔内にたまった水を抜く手術による出血が原因で死亡していたことが八日、分かった。「家族への説明が不足していた」として女性の家族に謝罪したという。

 同病院によると、女性は重度のアルコール性肝硬変で昨年十一月二十七日に入院。その後発熱し、腹腔内に水がたまっていることが確認されたため、細菌感染の疑いがあるとして十二月四日、水を検査するため腹腔内に針を刺す手術を実施した。

 手術は主治医が指導し、二十代の男性研修医が実施。直径一・七ミリの針を左下腹部に刺したが水が抜けず、もう一度刺したという。同日夜に皮下出血していることが分かり、容体が急変。肝硬変のため外科的処置が行えないと判断し、輸血したが、十六日夜、女性は死亡。死因は出血性ショック死だった。

 島田真院長は「この手術に出血はあり得るが、肝硬変で出血が止まりにくく、結果的に病状が悪化し、死期を早めてしまった。現時点で医療過誤とは判断していない」と説明。今後、外部の医療機関などに検証を依頼する。   

  

  

※フリー痲酔科医のひとりごとさんから飛んで来ていただいた方々へ

彼は、私がコメントを全て削除したとしていますが事実無根ですね。私を揶揄した方々すべてが、ブログへの直コメがなく、こちらが、ブログリンクをたどって発見し、反論してきました。唯一、うろうろドクターさんからは、誠実なご指摘をいただきました。彼には感謝しておりますし、実名も明かされました。

 それにしても、この痲酔科医と称する方は、事実確認もせず、思い込みで私を誹謗中傷していますが、ブログをしらぬまに消すようなことはいたしません。こういうお医者様がいることが残念でなりません。

以下、フリー痲酔科医のひとりごとさんのブログより、私への批判記事抜粋

先日の尼崎医療生協病院アルコール性肝硬変腹水穿刺の件では,重度肝硬変=出血傾向を知らないどこかの市議が「とんでもない初歩的なミスで、あきれかえる」と断言して大恥かいていた。

http://tsujiyoshitaka.spaces.live.com/blog/cns!ED30C85C44D4F589!1888.entry

医学的知識のない人間が「肝硬変=メタボの親戚程度」と思いこむのは無理もないが,あんなにきっぱり明言するから赤っ恥晒して苦しい言い訳をする羽目になる。今はコメントを全部削除して言い訳を見ることもできない。よほど恥ずかしかったのだろう。
そのうちエントリーも削除するかもしれないので 魚拓

その後、

お気づきになられたようで、

誠に申し訳ありません。
私がコメントで読んだと思った言い訳は以下のエントリーでした。
http://tsujiyoshitaka.spaces.live.com/blog/cns!ED30C85C44D4F589!1900.entry?_c=BlogPart
お詫びして訂正いたします。

市議はコメントを削除していません。私が間違っていました。

と訂正のメッセージが載りました。




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カテゴリー: 医療問題

国民健康保険料・介護保険料の増額改定を行わないよう市長に要望、可処分所得を守らなければ景気回復はない


ビッグスリーの問題でアメリカは大変な状況。資金投入をしたシティグループも火の車がおさまらず、身売りの可能性まで出てきた。数十万規模のリストラが平気で行われる彼の国に比べれば、日本はまだ平和なのかもしれない。

ただ、ひたひたと中小企業を中心に倒産企業が増えており、足元はそんなに固くない。給与も下落、ボーナスもないとなっては、消費不況はさらに、深刻度をます、シュリンンクするばかりで、景気回復の見通しもない時期に理不尽な社会保険料の値上げは許さじと、今回市長に、国民健康保険料・介護保険料の増額改定はしないよう申し入れをしました。

申し入れ書は、こちら。

http://cid-ed30c85c44d4f589.skydrive.live.com/embedrowdetail.aspx?path=/%u516c%u958b/%u6587%u66f8/%u56fd%u6c11%u5065%u5eb7%u4fdd%u967a%u6599%u30fb%u4ecb%u8b77%u4fdd%u967a%u6599%u6539%u5b9a%u306b%u95a2%u3059%u308b%u7533%u3057%u5165%u308c2008%u5e7411%u670821%u65e517%u664230%u520657%u79d2.pdf

それにしても、国民健康保険といいながら、市町村でこんなに格差があっていいものだろうか。

同じ国に住みながら、お隣の市とは保険料が違うとしたら、不公平で、法の下の平等に違反すると思うのだが。

私は、保険制度の一元化論者だが、国会議員の方々も、もうそろそろ考えていただきたい。

煩雑な事務作業は、地方でするにしても、保険料の統一ぐらいさっさとやってもらいたい。

以下、ウィキペディアより http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%BF%9D%E9%99%BA%E7%A8%8E

各自治体の保険税額(年額)の例

均等割
平等割
所得割
(所得-33万円×)
資産割
(固定資産税年額×)
モデルケース1
モデルケース2

札幌市
20,920
32,960
13.37%
420,139円
237,049円

さいたま市
29,500
0
9.10%
324,570円
154,170円

千葉市
16,680
21,600
7.10%
249,490円
135,550円

静岡市
28,800
24,600
7.70%
314,590円
158,890円

野々市町
28,700
29,700
6.30%
35%

安城市
29,500
27,000
4.1%
19%

日野市
19,200
8,400
5.00%
10%

町田市
23,400
12,000
5.00%
219,100円
103,900円

京都市
36,540
23,960
9.37%
382,819円
188,869円

大阪市
25,564
43,895
11.40%
404,931円
225,639円

枚方市
24,850
34,310
8.59%
328,703円
176,843円

堺市
36,840
30,480
11.80%
445,700円
228,980円

福岡市
28,735
33,217
13.01%
443,484円
240,189円

北九州市
24,110
31,090
10.40%
363,610円
197,680円

高知市
27,720
31,080
11.03%
392,341円
209,911円

那覇市
21,500
30,700
11.29%
372,983円
206,873円

モデルケースによる試算

ケース1:堺市在住、夫婦2人+子供2人(未成年)、年収400万円(所得260万円)

均等割額:36,840円×4人=147,360円

平等割額:30,480円

所得割額:{260万円-33万円(基礎控除)}×11.80%=267,860円

合計金額:445,700円

(40歳以上の場合は、これに介護保険分が追加される)

ケース2:福岡市在住、独身女性、年収250万円(所得170万円)

均等割額:28,735円×1人=28,735円

平等割額:33,217円

所得割額:{170万円-33万円(基礎控除)}×13.01%=178,237円

合計金額:240,189円

(40歳以上の場合は、これに介護保険分が追加される)

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カテゴリー: 医療問題

大阪市民の医療に責任を持たない大阪市でいいのか


先日の民生保健委員会で大阪市民病院の統合再編計画が明らかにした。
この責任は、もちろん、現場の医師や市民にあるのではない。
官僚の側にあるのだ。
何回もつくられて経営健全化計画は達成した試しがなく、不良債務が積み上がり、それにも懲りず、3回目の経営改善化計画をつくってくる。
もちろん、この計画の中には、今回発表された病院の統合再編計画は含まれていない。
すでに、目標達成ができない代物を、知りながらつくったとしか思えないのだ。

今日のそこまで言って委員会で、勝谷氏が兵庫県立柏原(かいばら)病院の取り組みを紹介していたが、病院の主体者は、役人ではなく、医師と患者であることがよく分かった。それぞれの思いがつながれば、地域医療の再生は果たせるのではないだろうか。

ところが、大阪市は、最終的には総合医療センターという機能さえ守れば、公営企業の経営が守れ、総務省からあれこれ言われなくて済むという考えのようにしか私には思えない。というのは、丹波の柏原病院と違って、大阪は病院過剰地域で、医療過疎地域ではないということ。つまり、市民病院の存在価値そのものが問われているともいえる。

だから、北市民病院や十三病院、住吉病院、その地域の問題に矮小化すると、他病院にしか行けない市民とからは、税金のムダづかいと指摘される懸念も否めない。たとえ、三病院がなくなろうと、地域医療が崩壊するほど、申告でないのも事実だからだ。さらに、このまま保持すると国の手が入り、医療機器も施設整備もできなくなる。本当に情けないけれども、大阪市内の医療全般に責任を持つ立場の大阪市が、大阪市民の医療ではなく、病院経営だけにご関心があるとあっては、誠に残念な話だ。

役人の世界は、我こそは、専門家とばかりに話をしたがるが、しかしながら、当事者ほどよくわかっているわけで、果たして、その声をこれまでくみ上げてきたのだろうか。多分、あり得ないね。

 

兵庫県立柏原病院の医師たちのとりくみ、患者たちのとりくみ
 

コンビニ受診を控えよう 日経メディカル

地域医療崩壊 何が医師を追いつめるのか?

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カテゴリー: 医療問題

妊婦検診の拡充、要望し続けてよかった。次は、保険適用か。


少子化対策には、子育て支援策が有効にもかかわらず、新たな財政支出を嫌う財務省の意向からか厚生労働省も二の足を踏んでいたが桝添厚労相が決断、14回の妊婦検診が無料になる公算が高まった。ただ、交付税措置となることから、自治体ごとに地方議員が詰めをする必要がある。

出産費用は、馬鹿にならないばかりか、その後の子育てにも多大な費用がかかる時代で、この際、保険適用を考える時期だと思っていたが、それも視野に入れた支援措置を講ずる意向のようで、大いに歓迎したい。

この件については、フランスが飛び抜けていて、出生率も向上している。もちろん、移民が多いから増えているだけとの批判もあるが、移民とはいけフランス人には間違いなく、将来はフランスを支えてくれる訳で、おかしな批判だと常々思っていた。今後の世界は、自治体間競争があるように、国と国との競争、優秀な人材を整った福祉や治安、教育環境などによって、取り合う時代が来るのではないだろうか。国の施策の充実が国力を増すことは、フィンランドでも実証されているわけで、医療分野や福祉分野において、欧州から学ぶべきことは非常に多い。

フランスの少子化対策から学ぶことへリンク

妊娠・出産手当(妊娠5ヶ月~出産)・・・すべての費用について保険適用
     2.乳幼児手当(妊娠5ヶ月~生後3歳)・・・子ども1人あたり約23,000円/月
     3.家族手当・・・子ども2人で約16,000円/月。1人増す毎に約20600円/月追加
       (20歳までの支給)
     4.家族手当補足・・・子ども3人以上の1人ごとに約15,000円/月
     5.新学期手当(小学生~)・・・約29,000円/年
     6.産後の母親の運動療法・・・保険全額支給
     7.双子もしくは子ども3人以上など・・・家事代行格安派遣(1~2度/週)
     8.片親手当・・・子ども1人で約76,000円、1人増えるごとに約19,000円/月
     9.不妊治療・・・人口生殖にも保険適用(4回まで)

 

 

以下、毎日新聞、公明新聞

 

出産育児一時金:都市部で増額 健診補助も拡充--厚労相意向

 舛添要一厚生労働相は22日の閣議後記者会見で、医療保険から妊婦に支払われる出産育児一時金(一律35万円)について、09年度から出産費用が高い都市部などで増額することや、妊婦が立て替え払いをしないですむよう徹底する考えを示した。少子化対策として5回分を支給している妊婦健診の国の補助を、14回分に増やす意向も明らかにした。

 出産費用は、大都市では50万円程度かかるケースがある一方、35万円を下回る地域もある。このため、出産育児一時金を一律支給から実費補助に変え、実質的に都市部などで拡充することを検討する。ただ、実費が35万円を下回る地域では差額が妊婦に支払われており、妊婦の「手取り」が減る可能性もある。また、出産育児一時金のうち、出産にかかった費用については直接病院に支払うよう医療保険側に義務付ける。

 妊婦健診の補助は、地方交付税で自治体に配分している。妊娠から出産までの望ましい健診回数は14回程度とされており、同省はこの水準まで交付額を増やしたい考えだ。約840億円の財源を要するため、年末の09年度予算編成過程で検討する。【堀井恵里子】

毎日新聞 2008年8月23日 東京朝刊

 

出産一時金の拡充検討

公明新聞:2008年8月23日

公明の主張受け妊婦健診の助成拡大も
出産一時金の拡充検討

舛添厚労相(右端)に09年度予算概算要求で重点要望を行う党厚労部会=7日 厚労省

 舛添要一厚生労働相は22日の記者会見で、少子化対策の一環として「お金のことを全く心配しないで(妊婦)健診も受けられ、分娩費用も出る(対策の)検討を開始したい」とし、公明党が強力に推進してきた「出産育児一時金」の拡充や「妊婦健診」の全額公費負担に取り組む考えを表明した。年末の予算編成に向け、具体案を検討する。

 出産育児一時金は、公明党が2005年の衆院選マニフェスト(政策綱領)で「30万円から50万円への拡充」を掲げて推進、06年10月から現在の35万円に拡充されている。厚労相は「東京では50万円近く費用が掛かる」と地域の事情を考慮する考えを表明。また、「妊産婦が病院にお金を払うのではなく、国から病院に自動的にお金が回る仕組みを考えたい」とも述べた。

 一方、妊婦健診について、出産までに14回程度の健診を受けるのが望ましいが、現在、国が地方交付税で措置しているのは5回相当分。健診は1回5000~1万円かかり、経済的負担が重いことから、厚労相は最大14回まで財政措置を増やすことも検討する意向を示した。
 子育て支援策の拡充で公明党は今月7日、厚生労働部会が厚労相に対し、09年度予算概算要求に向けた重点要望で「出産育児一時金の更なる増額措置」と「妊産婦健診の公費助成回数の拡大」を要望していた。

 

出産費用の支援拡充へ 厚労相検討、保険適用も視野

 舛添要一厚生労働相は21日、少子化対策として出産費用への公的な支援を拡充する検討に入った。現在、出産費用は健康保険がきかない代わりに、加入者に対して子ども1人につき、35万円の一時金を支給している。一時金の増額のほか、出産にかかる費用を保険適用することも視野に入れている。政府が月内にまとめる総合経済対策に盛る可能性もある。

 22日にもこうした方針を表明する。出産費用は平均40万円前後とされるが、現行制度では保険は適用されず、全額自己負担。一方で、健康保険の加入者は35万円の「出産育児一時金」を受け取れるほか、健保組合や市町村によっては支給額の上乗せもある。(07:00)


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