平松市長が大阪都構想を目くらましと批判。確かにこんな行政組織の改編で何が変わるんだろうか?


大阪都構想。私も、密かに大大阪市構想を考えたことがある。

それは、橋下知事の構想とは違う、都市国家的な機動性のある大都市構想だった。

シンガポールや、古くは、アテネなど、コンパクトながらも高度な人材と、経済力を誇る行財政システムが大阪には似つかわしい。

橋下知事の大阪都構想は、過分に東京都を意識しているようで、いわゆる、緊急時のバックアップ機能を主体としているのだろうか、

区割り以外中身と目的がはっきりしないし、行政コストがどれだけ削減されるのか、気になるところは多い。

さらに、道州制論議は、一体どうなったのだろうか、

民主党と首長との協議機関は機能しているのだろうか。

小沢氏が地域主権型道州制に否定的な考えをもっていることは、橋下氏も批判していたはずで、

その後の決着をそのままにして、大阪都構想では、不甲斐ない。

まして、大阪府は10年後には、解散するとしていたわけだから、解散宣言は、大阪都への衣替えに過ぎなかったのか、

この辺の疑問はつきない。

道州制になれば、都道府県は必然的になくさなければ、二重三重行政が続くことになるしなぁ。

不明な点が多いことから、平松市長の「目くらまし」発言が出たのも当然のことのように思う。

私案だが、大阪府の機能は、道州に移行、もしくは、市町村に人材とともに吸収してもらって、大阪市市域を拡大。

大都市としての大阪市は存続させ、国際競争力のある都市として機能を強化、地方分権の中で周辺市とは、水平連携を図るというのはどうだろうか。

大阪都構想は、東京都で、東京市構想が商工会議所を中心に浮上している現在を考えると、時代に逆行した中央集権的な考えではないだろうか。

ただ、世界の中での、大阪、関西をアピールしたい橋下知事の気持ちもわかるし、今後の議論が必要だ。

地方分権会議は、昨年夏止まったままで、結局、年度末の答申もなし、

地域主権型道州制は、風前の灯火であり、地方行政改革の火種を消さないためにも活発な議論が必要だ。

このままでは、民主党政権の悪政のおかげで、地方分権も、税源移譲も、国の根幹にかかわる改革が何もなされるに終わる可能性も高く、

実りある地方の活発な議論と中央への影響力をどう行使するか、地方のなかで、喧嘩をしている場合では無いのだが。

参考:

「道州制と大都市制度のあり方」についての報告
~東京23区部を一体とする新たな「東京市」へ~
(委員会報告)

http://www.tokyo-cci.or.jp/kaito/teigen/2008/200911-2.html

 

産経新聞

大阪市の平松市長、橋下知事の「大阪都」構想を批判 「幻想、目くらましだ」

2010.4.8 23:47

大阪市平松邦夫市長は8日の定例会見で、大阪府の橋下徹知事が掲げる「大阪都」構想について、「都構想が何かを変えるというのは幻想に過ぎない。体制を変えることがメリットにつながるというのは、ある意味目くらましだ」と批判した。

平松市長は「日本中が経済の転換点の中で閉塞(へいそく)感に襲われているのに、橋下知事はわざと大阪だけがだめだという絞り込んだ議論をしている」と指摘。「大阪都ができたときに関西州はどうなるのか。大阪の中だけのことをやるロス(無駄)を考えるべきだ」と主張した。

 さらに、橋下知事の政治手法について「あまりにワンパターン。自分の意見を聞かない者は敵であるかのようにみなす手法が、本当に子供の教育にとっていいことなのか」と疑問を投げかけた。

 

大阪市議側は慎重姿勢…橋下知事「政治家失格だ」

2010.4.6 13:27

大阪府の橋下徹知事が代表に就任し19日の設立を目指す地域政党大阪維新の会」に、大阪市議が「府市再編の具体像が見えない」として発足時からの参加に慎重姿勢を示したことについて、橋下知事は6日、「変わるチャンスがあるなら動かないといけない。具体像が見えないというのは想像力の欠如で政治家失格」と批判した。

橋下知事は5日夜、大阪市内で市議9人と会談。府市再編構想などについて説明し地域政党への参加を促したが、再編の手法やスケジュールなどを巡って市議側との隔たりが目立つ形となった。

橋下知事は「政治や行政は具体像が見えないことを動かない理由にするが、先を見て動くのが政治家」と述べ、「大阪市を区に分けて公選で区長、区議を選ぶ。府市再編の入り口はそれでいい。入り口の段階で具体像が見えないという議員とは付き合わない」と話した。

 

「大阪都」は本当にできるのか?

2010年04月10日 08:35 JST

【PJニュース 2010年4月10日】何かと物議を醸すことが多い橋下徹大阪府知事自身が代表になる「大阪維新の会」の構想として大阪市と大阪府それに豊中市や堺市など人口30万人規模の広域行政区としての「大阪都」構想を大阪の改革をブチあげている。
橋下氏は道州制度や伊丹空港廃止売却案などをブチあげ、兵庫県の井戸知事や大阪市の平松市長など何かともめているようではある。大阪都と入っているが具体的にどのような構想なのか明らかにされていないようだが。
どこの国でも首都の行政は特殊だ。アメリカの首都ワシントンDCは市議会に連邦議会の介入権があったり、フランスの首都パリはパリ市と周辺のパリ県が存在し市長は県知事、市、県の両議会の議長を兼務、お隣の韓国の首都ソウル特別市は95年まで市長は国が任命する官選だった。それと同じような自治体が首都以外にあると言う話はあまり聞かない。
東京都は戦時体制の遺産?
「大阪都」構想がモデルにしているのは東京都であると見られる。その東京都は1943年に戦時体制化に都となった。元は明治22年に東京府の中の東京市ができたときの15区は横浜や京都と同じような区の形態だった。当初は東京府の知事が東京市の市長を兼務したが、法改正により市議による間接選挙ではあったが独自の市長が出せるようになった。
だが43年に戦争遂行と首都の国家統制をやりやすくするため現在の東京都となった。内容は東京市を廃止し都知事は官選の東京都長官となり都幹部も国からの出向者となった。また警察権も警視庁が行うようになってこれはいまだに続いている。
だが45年の敗戦。そして47年に現在の23区として周辺自治体を合わせて現在に近い東京都の形となった。だが52年に当初23区の区長は公選制が法改正で廃止され(75年に復活するが)他の政令指定都市のように都の幹部が区長に任命されていた。
現在こそ東京23区は市町村に近い形となったが、それでも違いがあまりにも大きい。まず固定資産税などの収税権がなく都が収税業務を行っている。そのため区の予算は東京都からおりてくる交付金額を予算とするため収税規模では組むことができないのだ。また上下水道や清掃、保健、消防などの通常は市町村で行う業務も東京都で行っている。東京消防庁が世界最大の消防組織と言われるのはそのためだ。
そのために東京特別区の財政権、行政権も中途半端という妙なシステムに矛盾を感じる人は少なくない。95年にはその是正を公約とした岩国哲人氏(元・出雲市長、その後衆議院議員も勤めた)が立候補したぐらいだ。
大阪都構想は22区ある大阪市を8つ程度、堺市を3つ程度に分け豊中や吹田など9つ周辺自治体を「特別区」にする構想のようだ。
実現の可能性は?
実現した際のプランはまだ「言っているだけ」の状態であるため何とも言えない。たとえば警察は(現在は大阪府警察本部)となっているがどういったシステムになるのか?警視庁の管轄下なのか? 警察官の人件費は府が出しているが警視以上の上層部の人事は国が持っている。同じく公立学校の先生に人件費も国が地方交付税と言う形で出しているが人事は府が握っているという複雑な仕掛けとなっている。
また東京のように消防も統合となれば、教育などは消防学校は府に1つしかないが、無線の周波数やホースのサイズなどが各市で異なるため連携がうまくいかなくなることがあることは95年の阪神大震災で証明済みである。
強大な権力が暴走した例も
また22区あるとされる「特別区」は現在の東京のように「区長」や「区議会議員」を選挙で選ぶか、それとも財政難を考えて全て「大阪都」の官僚が行うのか具体案ははまだだ。
ちなみに戦後初めて公選で選ばれた安井誠一郎氏(故人、旧内務官僚だった)は東京23区の区長を官選制にしたため行政がスムーズに行ったように見えたが、都庁の機構改革で4倍となった管理職ポストを職員の「アメ」として与えたため、職員が知事のイエスマン化し都庁は「安井一家」「村長都政」とも言われ55年には都から12人の逮捕者を出す汚職事件を引き起こす原因となった。強大な権力を手中にした安井氏は国政進出を狙うが当時首相だった鳩山一郎氏(故人・鳩山由紀夫現首相の祖父)から3期目立候補を要請され結果3期勤めたが「安井氏が国政へ行くと無用な権力闘争が激化するからだ」と噂されたという。
最後は住民投票か?
おそらく首長のみの決定では「大阪都」の誕生はない。それは大阪市と大阪府の合併となれば地方のみの立法の制定が必要となる可能性が高い。 仮にそうなったとすれば憲法95条の規定により住民投票で過半数の同意が必要となる。 大阪の市町村はほとんど住民投票条例は制定されていないのでまずそこから整備しなければ成らず困難が予想される。
ただこのプランの最終決定権は住民が握っていることは事実であろう。よく考えて決めていただきたい。【了】

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カテゴリー: 市政改革

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