銭ゲバ最終回を見た。
コミックを最近読み直して、あまりにも悲惨な内容。
そして、淡々と進む殺人。
ストーリーは、まったく違うものの、ドラマの最終回が風太郎の自殺で終わった。
銭ゲバだらけの世の中で、開き直って、銭ゲバに生きるか、
お金では買えないものがあると信じて生きるか。
人類は、その分岐点に立っているのかもしれない。
ただ、お金では買えないものがあると信じるだけでは弱い。
このドラマが物語っているように、人間社会の裏では、お金で何でも手に入れてしまう人間が存在することを知った上で、
なお、買えないものがあることを信じ切れる強さが必要なのだろう。
政治とカネ、権力の誘惑、偽善者の言葉、偏見の数々、これほど、汚いものを見せられて、聞かされて、あほくさと思っても、
誰かが何とかしないと、この世の不条理が続く。
人の不幸の上に幸せを築いてはいけない。築けるはずのない世界にするためには、一体……。
蒲郡風太郎の遺言
わかったよ、わかったって、俺はもう死ぬよ。
それが望みだろう。おまえらの。
消えてやるさ。
でもな、俺は間違ってたとは、思わない。
これぽっちも思わない。
確かに俺は人殺し。
犯罪者だ。
地獄に堕ちてやるよ。
ただなぁ。俺は思うズラ。
この腐った世界で、平気なつらして生きてるやつの方がよっぽど狂ってるズラ。
いいか。この世界に生きてるやつはみんな銭ゲバだ。
おまえらが気づかんで、いや気づかん振りして、飼い慣らされたブタみたいに、生きてるだけの話ズラ。
そいでよきゃ、どうぞお幸せに。
ただ、俺は死んでも、俺みたいなやつは次々に生まれてくるズラ。
そこらじゅう。歩いてんだぜ、銭ゲバは。
じゃあね。