国内政局に拘泥している場合ではない。米国の財政破綻宣言を座して待つのか、有効な財政施策を打つのか。


米国の財政破綻は、確実なのに、オバマ大統領を賛嘆し続ける日本マスコミ。

米国の雲行きが怪しくなって、ようやく、オバマへの疑念をにおわせる報道も若干増えてきてはいるが、米国の財政赤字について、真正面からとらえた報道はなされていない。

日本のマスコミは、自国の財政赤字についても、まともなレポートをできないくらいだから、しょうがないが、いつまで、属国的報道体制を続けるつもりなのだろうか。

米国では、昨年、米国財政の異常性を訴えたドキュメンタリー映画「I.O.U.S.A.」(「私はアメリカに貸しがある」の意味)が公開されており、多大な反響を呼んだ。

サブプライムローンで、痛手を負った金融市場を救うはずの米国政府が実は、それどころではない、大きな傷を負っているということを、日本政府は再認識する必要があるだろう。

この映画では、米国がいかに、外国に依存しているか、国債発行という借金で生きながらえてきた限界点が、今まさに目前に迫っており、実体経済に根ざした経済システムの健全化が望まれているのだが、オバマの施策は、実は的を得ていないことが今後、明らかになるだろう。

オバマは、そんな米国の財政状況が惨憺たるものであるにもかかわらず、金融市場を救済できるようなメッセージを送りすぎた。彼は、少なくとも、就任演説で、米国が財政破綻状態であることを宣言し、ビッグスリーをはじめ、切るべきものは、切り、救済するものは救済するという、強い意志表示をすべきだったのだろう。いわば、大阪の橋下流こそが必要だったのだが、具体論がなく、理念のみの美辞麗句はすぐにはげ落ちてしまうことは明らかだ。そして、失望はさらに悲惨な状況を生み出してしまう。

つまり、日本がバブルの後、失われた10年を経験したレベルの経済不況とは、まったく違うレベルの話なのに、日本を反面教師として、金融危機を乗り越えようとするというのは、全く手法を間違えていると思う。

今後、ベビーブーマーが米国の医療行政を相当圧迫するだろうし、皆保険制度をこの時期につくる財政的余裕が米国にあるとは思えない。しかも、医療費は、日本にくらべて、倍近く。医療制度が整っていなかったことから、医療支出は高騰しており、中身がないのに、GDP費は、北欧並みという現状を考えると、国民皆保険を実施したときの医療費負担は青天井になるだろう。

さらに、アフガニスタン、イラクへの戦費。自由と平和を守るためという看板を掛け続ける必要性が真に問われるだろうし、勝敗のはっきりしない泥沼が米国経済の足かせになってしまっており、落としどころを早く決めないといけないのだが、イスラエルとパレスチナの問題を前に、アラブ諸国との対話ができていない現状をいつ打破できるのか、疑問に思うとともに、本来国内に回せる、お金を海外で浪費するという矛盾がボディーブロウのように効いてくる。

バイ・アメリカン条項は、窮余の策といえなくもないが、米国は、本来、全世界に謝罪すべきで、クレジットによる、仮想消費で、世界中に悲惨をばらまいた責任は逃れようもない。自国だけを守るような方策はかえって米国経済に打撃を与える結果になることは間違いない。戦前のブロック経済ではなく、米国抜きの経済体制さえ予想される。南米諸国はすでに反米化しており、米国を助けてくれるのは、メキシコとカナダ、そして、日本ぐらいか。

幸いなことに、中国、ロシア、インド、ブラジルと、市場開拓が進み、経済成長を果たした国が顔をそろえていることは、世界経済にとっては、ありがたいことだ。多極化による新世界秩序は、米国自身が望んでいた。破綻も目算通りという風に考える向きもあるが、案外当たっているかもしれない。

すでに、これらの国は、米国依存から脱する方策、莫大な人口を背景にした国内市場の拡大の準備をし始めるだろう。政局の茶番ばかり演じている日本の政治家は、まさかオバマで米国が復活するなんて思ってはいないことを祈りたいが、国際戦略の上から、日本の経済施策のあり方を真剣に考えている政治家がどれだけいるのか不安になってくる。

米ドルの機軸通貨としての立場さえ危ぶまれる現状に打つ手は、あるのか。軍事もさることながら、経済においても米国が無法者国家であったことをきちっと認識できることが望まれる。

昨年、夏、米国の著名な投資家ウォーレン・バフェット氏は、米国政府に対して、巨額の財政赤字の削減に向け努力するよう訴えており、その討論会で、この「I.O.U.S.A」が放映、全米350以上の映画館で同時中継された。

投資家が、米国を見限ったとしたら、どうしようもない。破れかぶれで、再び、いつかきた道を歩むとも限らない。戦争という景気回復策をとらせないための方策はあるのだろうか。

クリントン女史が小沢と会談するという。13年間で630兆円のムダな公共投資で日本の財政を破綻させそうになった男に何の用事があるのだろうか。あからさまな、米国の礼儀を失した行動を嬉しそうに日本のマスコミは報道。民主党もしたり顔のようだが、誠におめでたいことだ。財政破綻の国が何を求めて来日するかぐらいは、お察しのはずだが。

日本は、金融資産があるから、900兆円近くの負債を抱えていても国家破綻を免れているが、米国はそうではない。借金があるなら、お金を刷ってしまえばいいじゃないかという国だ。

おそらく、民主党政権にでもなれば、世界経済を守るために、米国債を山ほど買って、あっというまに、紙くずになるというバカを演じさせれられるのかもしれない。国益より党利党略しか頭にない政党に国をリードさせる訳にはいかないだろう。

今後は、米国の経済施策と外交施策の複合的な動きをきちっと注視すること、そして、日本国民にとって、きちっと財政防衛ができるかどうか、国会議員に課せられた課題は大きい。

I.O.U.S.A.: The Movie  ← もうびっくりするほど酷い米国の財政事情

http://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/research/r060401usa.pdf ← 米財政の行方を左右する3つの課題

 

米国の債務        11兆ドル

社会保障費         7兆ドル

メディケア(A.B)        26兆ドル

メディケア(D)         8兆ドル

その他          1兆ドル

合計       53兆ドル

 

asahi.comより

小沢氏と党幹部にズレ クリントン会談、見送り→再交渉

2009年2月14日23時50分

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 クリントン米国務長官と民主党の小沢代表の会談が17日に東京都内で実現することになった。来日直前まで調整がもつれた背景には、政権交代に備え米国とどう向き合うかをめぐる、小沢氏と他の党幹部らの意識のずれがあった。

 14日午前、米政府との調整がついた直後、小沢氏は都内での講演で対米外交を語っていた。20年ほど前、自民党幹部だった当時に市場開放や湾岸危機をめぐる交渉を仕切った経緯を披露し、「我が党にも『大丈夫か』と心配するやつがいっぱいいるけど、私は日米交渉を通じて信頼関係を結んでいる」と胸を張った。

 自衛隊の海外派遣などで政府を「対米追従」と批判してきた小沢氏に対しては、政権に就いた時の対米関係を不安視する声がある。そんな声を「経験の重み」で打ち消そうとしたのだ。

 ただ小沢氏は、党幹部には「政権を取るまでオバマ大統領には会わない」と伝えている。小沢氏がこだわりを持つ外交・安保政策で党内や野党は大きく割れている。政権交代前の発言で、手足を縛られるのを嫌っている面もある。

 そんな姿勢は会談の調整に影を落とした。長官が滞在する16~18日の大半は、小沢氏が衆院選に向け力を入れる地方出張と重なった。同党は13日午前、会談見送りを在日米大使館といったん確認した。

 だが、小沢氏に会談を求めてきた菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長らは「政権交代に備え、オバマ政権が民主党への理解を深める契機に」とこだわった。党幹部らが協議し、13日夜に米政府に親書を送って再交渉。小沢氏が出張から戻り、長官が麻生首相主催の夕食会を終えた17日夜に会談がねじ込まれた。

 小沢氏は昨年、インドの首相との会談を急に断り批判を浴びてもいる。「次の首相」らしい振る舞いを望む声は党内に根強く、「長官に会わなかったらまたぼろくそだ」と案じたベテラン議員も米政府との仲介に奔走した。

 会談実現について、菅氏は14日、「大変良かった。まずは初顔合わせでいい」と記者団に歓迎の意を示した。首相は記者団に「良いことだと思います。インドの総理大臣はドタキャンという話だったんで、ちょっとどうかねと思っていましたから」と語った。

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カテゴリー: ニュースと政治

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