西松建設子会社が政界工作の窓口? 資金提供、裏金流出も
2009.1.16 23:22
準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の外為法違反事件で、東京地検特捜部に元社長の宇都宮敬容疑者(67)が逮捕された子会社「松栄不動産」(同)が、西松の政界への資金提供の窓口だった疑いのあることが16日、分かった。松栄は民主党の小沢一郎代表が党首を務めた旧自由党の政治資金団体などに献金。西松が小沢氏ら国会議員8人の資金管理団体に事実上の企業献金を行った際のダミーだった政治団体の代表は、松栄の監査役を兼務していた。特捜部は松栄を通じて裏金も政界に流れていた可能性があるとみている。
調べでは、宇都宮容疑者は、国内に持ち込まれた裏金の一部を受け取った疑いが持たれており、特捜部は外為法違反容疑で松栄も家宅捜索。特捜部では、松栄が裏金支出の窓口だったとみている。
政治資金収支報告書などによると、松栄は平成13年、旧自由党の政治資金団体「改革国民会議」に200万円、14年にも100万円を献金。国会議員のパーティー券購入など、政界に資金を支出していた。関係者によると、これらの献金について、松栄は西松本社から指示を受けていた。
松栄の社長には、西松の元幹部が歴代就任。宇都宮容疑者も13年に西松を退社すると同時に、社長に就任した。
以下、産経新聞より
西松建設子会社が政界工作の窓口? 資金提供、裏金流出も
2009.1.16 23:22
一方、西松はOBに2つの政治団体をつくらせ、与野党の国会議員側などに約4億8000万円の脱法的な政治献金をしていた。16~18年の間、最も献金額が多かったのは小沢氏だった。松栄の監査役を務めていたのは、このうちの一つ「新政治問題研究会」の代表者で、代表者は西松の土木営業本部営業管理部長などを歴任、退職して7年に同団体設立と同時に代表者となっていた。特捜部は同団体と松栄は一体で、松栄が政界工作の窓口だったとみており、「表」の献金以外に、裏金が政界に流れていなかったか注目している。
また、宇都宮容疑者は、特捜部が西松本社を捜索した昨年6月、松栄を退社しており、特捜部はその経緯にも関心を寄せている。
西松建設ヤミ献金 不明朗な3つの流れ
1月16日1時39分配信 産経新聞
海外でつくった裏金を無届けのまま国内に持ち込んだとして元副社長、藤巻恵次容疑者(68)らが東京地検特捜部に外為法違反容疑で逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」(東京)。約10億円に上る裏金について、国沢幹雄社長が黙認していた疑いが浮上しているほか、特捜部による一連の家宅捜索で、西松にはこの裏金を含め、不明朗な資金の流れが見つかっている。海外リベートやダミーを使った政治献金、原発利権…。特捜部はこの3ルートのヤミ資金の流れの全容解明に乗り出した。
西松は平成15年、タイ・バンコク都庁発注のトンネル建設工事を現地企業とJV(共同企業体)を組み、約70億円で受注した。 香港の口座で裏金を管理していた元海外事業部副事業部長、高原和彦容疑者(63)は特捜部の調べに対し、「裏金は外国公務員へのリベート資金だった。タイの工事では、約4億数千万円のわいろが提供された」と供述。リベートはバンコク都庁首脳ら発注側に、受注額の「5%」にあたる約3億5000万円、有力者らに1億円以上が渡されたという。JVを組んだ現地企業と折半し、西松側は2億数千万円を負担。わいろの提供役は現地企業だった。 特捜部は不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)容疑でタイ検察当局に捜査協力を要請している。 原資となった裏金は、10年以上前からつくられていたが、国沢社長は15年の社長就任前まで、裏金口座からの資金の引き出しを指示する本社の管理本部(旧事務本部)のトップを務め、裏金の実態を把握する立場だったとされる。 藤巻容疑者がその後任の管理本部長で、社内で藤巻容疑者は国沢社長の「側近」とされることから、国沢社長が裏金を黙認していた疑いがある。 西松は、OBに「新政治問題研究会」(7年設立)と「未来産業研究会」(11年設立)という2つの政治団体をつくらせ、18年までの12年間に、与野党の国会議員側などにパーティー券の購入を含め総額約4億8000万円の政治献金をしていた。政治団体をトンネルにした違法な企業献金だった疑いがある。 団体の各代表には西松の土木営業本部営業管理部長経験者が就いていたが、いずれも18年末に解散した。 両団体の会員は主に西松社員で、西松側が会費を負担し、両団体に献金先を指示していた。政党以外への企業献金を禁じた政治資金規正法違反の疑いがある。 16~18年には、民主党の小沢一郎代表や自民党の森喜朗元首相ら国会議員8人の資金管理団体に、献金やパーティー券購入で計約3000万円を支出。また自民党二階派の政治団体「新しい波」(二階俊博代表)に、パーティー券購入で818万円を支出するなどしている。西松の人事部と政治団体代表者が課長級以上の社員を団体の会員に選出し、1口6万円の会費納入を依頼。会費は年2回の賞与に上乗せし、西松側が穴埋めしていた。 特捜部は昨年11月、外為法違反容疑で、裏金の使途の関係先として電力業界や政界に太いパイプを持つ都内の元会社役員の複数の関連会社を捜索。このうち警備会社は青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理施設の警備業務をしており、西松から融資を受けていた。 また、宇都宮敬容疑者(67)が社長を務めた西松子会社の「松栄不動産」が15年ごろ、ダミー会社を通じて福島県の建設会社に約2億円を融資していた疑いもある。西松は当時、この建設会社と組んで、福島第2原発などの東京電力関連施設から出る砂の搬出事業の受注を狙っていたとされる。融資は返済されていないとされ、裏金の一部が流用された可能性もある。 特捜部は、西松の原発利権の獲得資金についても注目しているもようだ。 【関連記事】 |
最終更新:1月16日1時39分
賞与補てんで迂回工作か 西松建設の政治献金
政治団体を使った脱法的な献金疑惑が浮上している準大手ゼネコン西松建設が、政治団体に納めた社員の会費を賞与に上乗せする形で補てん、会費から支出される献金を同社が事実上負担していた疑いの強いことが17日、関係者の話で分かった。 こうした迂回工作は、政治家個人への企業献金を禁じた政治資金規正法に違反する疑いが強いため、東京地検特捜部は同社の担当者らから事実関係を聴取。 管理本部長として関与したとされる元副社長藤巻恵次容疑者(68)=外為法違反容疑で逮捕=や、政治団体設立を主導したとの指摘が出ている国沢幹雄社長(70)の認識を確認、裏金が流用されていないかなども調べているもようだ。 関係者によると、政治団体は新政治問題研究会と未来産業研究会。代表を務める西松建設OBが、課長級以上で賞与が比較的高い優秀な社員に対して年2回の賞与時に会費納入を請求、会費を政治献金に回していた。 会費を納めていた元幹部の1人は、西松建設の担当者から「賞与で補てんしておく」と約束されたという。 両政治団体は2004-06年、小沢一郎・民主党代表や森喜朗元首相らの資金管理団体などに献金していた。01/17 19:04 【共同通信】 |
小沢一郎と西松建設は怪しい関係どころか、完全に黒い関係だ!! ← 参考ブログ
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