チェックオフが09年度から廃止へ、平松市長が決断、再議決を回避。


チェックオフ廃止に対して再議決を要望していた市労連の思惑は潰えた。

平松市長も当初は、検討する考えを示していたが、今後の議会運営と市民に直接影響することではないことを考え合わせた上での判断だったようだ。

それにしても、28日の議決の日には、うちにも西区役所支部から「自由民主党・市民クラブ大阪市会議員団が議員提案を予定されている職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案は、労働組合費のチェックオフを禁止するものです。これはあきらかに労使自治に対する介入です。従って私達はこの条例改正案に同調されないよう切に要請します。」との電報をいただいた。

残念ながら、事務所によってなかったので、当日は拝見することができなかったが、同僚議員の事務所にも同内容のファクスや電報が届いていたようで、急に慌てふためく姿もちょっと異様に感じた。

というのは、すでに、自民党サイドは3月20日あたりに意思表示をしており、記事にもなっていた。そんなに困るのなら、なぜもっと早く我が党にコンタクトしようとしなかったのか?

まぁ、なんてことないではないか。私も新聞記者をしているとき、給料をもらった日に、組合の役員に組合費を渡していたし、それぐらいの労力を惜しんで、帰属意識など持てるのだろうかと思う。しっかり、組合費を払っているから、交渉の日には、腕章闘争なんてのもあって,私だってがんばったものだ。

プラス100円、50円と粘って、賃金を勝ち取るのが本来の労組の姿なんですよ。それが民間の労働組合の感覚。自治労は甘いのです。もうそろそろ、連合の主導権を完全な民間労組が握らないと、労働組合の概念が変わってしまうような気がする。労働組合の民営化、市場化テストでもしてみたらどうですか。たぶん組合費は安くなります。

銀行の振り込み用紙を配るか、現金を徴収するのか、金を集める手段はいくらでもあるではないか。アウトソーシングすればいい、年間20億の組合費が集まらなかったら、団結権の破壊ではなく、団結などしていなかったと気づくべきであると私はおもう。

それにしても、自民党がそこまではしないと高をくくっていたのか、公明党がまさか賛同しないとでも思っていたのだろうか。

日本の労働組合は、結局、55年体制のなかで、その存在意義を全く失ってしまったように思う。

非正規雇用の問題を表面上は扱うが、結局ワークシェアする気のない組合員。

格差の一方の側にありながら、資本家に非正規雇用者のために、杯を分け合う選択もできないで、なにが労働者の味方かといいたい。

大阪市は、2000人以上の非正規雇用者に支えられている。

この現実に、厚遇に満たされ、いまだもって、仕事をサボタージュする組合構成員達は、何をもって償うのか。

それにしても、平松市長の決断はともかく、民主党の議場での行動については、一体、労組は、どんな評価をしているのだろうか。

前回も書いたが、労組を支持母体とする民主党は、条例改正に反対をしなかった。議場を退席し、棄権したのですよ。

これに対しては、マスコミも全く報道しないし、労組のコメントもないのはどういうことか。

民主党も反対しなかったということは、団結権を妨害したのではないの?

あまりにもご都合主義。労組が糾弾すべきは、裏切り者の民主党ではないのか、それをやった上で、私どもに文句をつけてもらいたい。

議決後、我が党には、労組から全面対決を表明する書面が届いた。もちろん、民主党にも届けてますよね? んなぁわけないか。

 

平松市長、苦渋の決断 チェックオフ09年度廃止を表明

2008年04月01日

 大阪市の平松邦夫市長は1日記者会見し、市職員の労働組合費を給与から天引きするチェックオフ制度を廃止する条例改正案を可決した市議会に対し、再議を求めない考えを正式に表明した。自民、公明両党が多数を占める議会との関係を重視した市長の判断で、制度は09年度から廃止されることが確定した。制度廃止は団結権侵害との指摘もあり、昨年の市長選で平松市長を支援した市労働組合連合会(市労連)は反発を強めている。

図

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 「市民生活に直結しない問題であり、再議権を行使することで、ほかの重要課題の推進に混乱をまねくことは私の望むところではない」。平松市長は記者会見で再議を求めない理由をこう説明した。

 条例改正案は3月28日、市議会の多数野党の自民、公明両党の賛成多数で可決。地方自治法の規定では、市長の再議要請で条例改正案を再度可決するためには出席議員の3分の2の賛成が必要だ。

 自公だけでは届かないため、民主党や市労連の支援を受ける平松市長がチェックオフ制度を維持することは可能だった。だが、ここで再議にかければ「自公と全面対決になる」(市幹部)。平松市長は円滑な議会運営を優先したというわけだ。

 少数与党の民主党にとっても難しい選択だった。市労連は4年前に大阪市を揺るがした一連の職員厚遇問題や、勤務時間中に組合活動をする「ヤミ専従」などの元凶と名指しされた経緯もあるからだ。

 「最悪のシナリオは市長不信任で辞職に追い込まれ、再選挙で『労組の肩を持った市長と民主』のレッテルを張られることだ。平松市長は苦しい選挙を戦ってやっと誕生させた。そこまではしたくない」(民主党市議)という判断も働いた。

 平松市長は1日、周囲に苦しい胸の内を明かした。「やっとの思いで新年度予算を通した。ここでけつまずくわけにはいかない」

 実際、平松市長の議会運営は厳しい局面が続いている。3月市議会では自公の反対にあい、3人目の副市長人事を議会に諮ることを断念したばかり。ある自民市議は「再議に持ち込んでいたら、5月議会で副市長候補にだれを持ってきても通さなかった」。

 別の自民ベテラン市議も「実際に再議にかければ、3分の2の賛成を取るのは難しかったと思う。結果的にチェックオフ制度廃止は、平松市長が野党に歩み寄るかどうかを試す『踏み絵』の形になった」と満足げだ。

   ◇

 一方、再議権を行使するよう要請していた市労連は、平松市長の決定について「組合費が天引きでなくなると負担感が倍増する。未払いや脱退する組合員が増え、組織が弱体化する」(幹部)と困惑を隠さない。昨年11月の市長選では平松市長を支援しただけに、「残り3年半の任期で自公と仲良くやろうという考えが勝ったのなら、政治家として失格だ」(幹部)と不信感も強めている。

 市労連は9割超の組織率を誇り、加入職員は約3万4350人。チェックオフ制度は加入職員の95%程度が利用しているとみられる。06年度は計約21億2800万円を集めた。このうち、条例改正の影響を受けるのは市職員労働組合(市職)加盟の1万3500人で、市労連の約3分の1にあたる。今年2月だけで、市職が集めた組合費は計約6500万円だった。

 大阪労働者弁護団事務局長の平方かおる弁護士は「合理的な理由もなく条例を組合側に不利に変更するのは、労働者の団結権を保障した憲法28条や、団結権の保護などを目的につくられたILO(国際労働機関)第87号条約、地方公務員法に抵触する可能性がある」と指摘する。

 市職は、条例改正を一種の行政処分と見なし、市を相手取った行政処分取り消し訴訟を起こすことも検討しているという。全日本自治団体労働組合(自治労)も「労使関係に議会が介入するのは問題だ」として、全国的な影響を懸念する。

   ◇

 北野弘久・日本大名誉教授(税法学、憲法学)の話 労働組合費の給与天引きは、弱い立場にある労働者の団結権を経済的に裏付ける効果があり、人間らしく生きるために国家が保障すべき社会権として認められてきたものだ。労働組合の加入率も下がる中、天引きしなければ組合費は集まりにくいのが現実だ。その意味で一方的な廃止は労働者の権利を弱める。今の格差社会を引き起こした「自由であればよい」という流れにつながり、非常に危険だ。

 

大阪市長、再議権行使せず 組合費天引き廃止で

2008年4月1日 21時23分

 大阪市の平松邦夫市長は1日、記者会見し、労働組合費の給与天引きを廃止する職員給与条例改正案可決を受け、議会にあらためて審議させる「再議権」は行使しない考えを示した。

 平松市長は「不当労働行為かどうか議論がある状況であり、再議権の行使で市政のほかの重要課題に混乱を来すのは望まない」と説明。改正案を提案した自民、公明両党への配慮を理由として挙げた。

 「団結権の侵害だ」と主張し再議権行使を求めていた大阪市労働組合連合会(木下平和委員長、市労連)は「どう見ても違法な条例改正なのに、再議させないのは理解を超える」と反発。条例公布の取り消しを求める行政訴訟や、提案議員に対する損害賠償請求訴訟を検討する。

 天引き廃止をめぐっては、昨年11月の市長選で民主党や市労連が支援した平松市長が当選したため「選挙で敗れた自民党の“報復”だ」と労組側は警戒。

 市長が選挙で戦った自民、公明両党の意向を優先させたことに「失望する組合員が出る」との指摘もある。

(共同)

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カテゴリー: 市政改革

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