いとこいの漫才はすきやけど、ワッハの問題はちょっと違うような気がする


上方芸能の重鎮、喜味こいしさんがワッハ上方存続のために怪気炎を吐いた。難波利三さんも一緒に、会見した。

いとしこいしの漫才といえば、本当に抱腹絶倒の兄弟漫才。関東の人にはなじみがないかもしれないが、やすきよが出る前の漫才は、味があった気がする。

やすきよ以降、いわゆる、島田紳助竜助、オール阪神巨人など、タレント漫才師が蔓延して、伝統的な話芸で、そのままいく芸人はほとんど皆無になった。吉本にしても、松竹にしても、漫才をやらせるというよりも、それはきっかけにすぎず、結局、タレントや俳優の道を歩まざるを得なくなる。レポーターをやったり、テレビのコメンテイターをやったりと、漫才は、すでに本業ではなくなっている。

残念ながら、こいしさんのいうように、伝統的な演芸としての漫才は、とうの昔になくなってしまったような気がする。それは、寂しいことだが、時代がそれを求めていないからだ。いとこいややすきよの時代は、台本を書く人が、その漫才師の個性を活かして笑いをとった時代で、本がおもしろかったから、何度も同じ漫才が繰り返されても、同じところで笑える、品質があった。

それが、今は、台本を書いて食べていける人がいないし、個性重視で、みんな創作が本流。一発芸で、一躍有名になっては、藻屑と消えていく芸人さんが多い。同じ漫才が何度も見たい時代ではなくなっているともいえる。はっきり世代間で、ターゲットとする層が決まっており、吉本も緻密なマーケティングでタレントを生み出していく手法が当たり前になっている。

漫才がおもしろくても、それは、あくまでもとっかかり。落語のような伝統芸能とは全く違う姿だ。同じ上方芸能とひとくくりでいいのだろうか。

落語は、三枝師匠をはじめ、常打ち小屋を造るために、奔走して「繁昌亭」ができた。それを維持するために、必死でおもろいイベントを考え、賑わっている。

かたや「ワッハ上方」はどうだろうか。数々の展示品には懐かしいものや珍しいものもあるが、何度も足を運ぶほどのマニアがどこにいるだろうか。落語は伝統、漫才は流行が命なのであって、漫才が伝統を求めたら廃れてしまう。他愛のない日常の言葉が大事なのであって、懐古趣味に浸る存在ではないのではないだろうか。

落語は、伝統芸能として、厳しい規律の中で生きている。それはそれでいい。だから漫才は自由闊達で、その世界からどんどん卒業しても許される。漫才師なら、月に何回舞台にでなきゃならないとか、師匠を必ずもたなければならないというものでもない。

こいしさんの気持ちは、わかるが。年間4億円も市民の税金が投入されることには、私は納得ができないのだ。そのお金が、漫才を守るのだろうか。自助努力でつかんだ落語界との違いをまざまざと見せつける。

漫才界から巣立った芸人は、どうしてるのか、漫才を守りたいという人間がどれだけいるのか、また、施設を維持することが守ることになると思っている芸人が何人いるのか、こいしさんは、もし、このワッハ上方を守りたいというなら、お金を出しても維持させてほしいという後輩を引っ張って、知事に直談判するべきではないだろうか。

大阪府民が大変な時に、漫才が笑いを与えるのではなく、府民の税金を使うなどという本末転倒に力を貸すべきではない。、「ワッハ上方がなくなれば、大阪の笑いがなくなる」とは、驚いた。上方の笑いとはその程度なのか。それじゃ、大阪の府民は笑えなくなる。

運営費4億円。数多ある漫才出身の芸人さんの力を持ってすれば、運営できないことはないと思うのです。

ところで、落語界の人はどうおもてんねやろう。

連続テレビドラマ「ちりとてちん」。ドラマは佳境に入り、いよいよ、常打ち小屋をつくるため、私財をなげうつことになりそうな弟子たち。

笑いは、どこまでも、反権力でなければ、笑えない。お上から税金をもらって成り立つ芸能が栄えたためしはないのです。ホントにやりたいのなら、立派なパトロンを見つけて来ることですよ。大阪府のような借金だらけのパトロンなんて捨ててしまいなさい。

黙ってられへんのは府民です。

ところで、何で、あの程度の施設で、運営費が年間4億円もかかるのか、それもふしぎです。ここにメスを入れてほしい。

 

上方演芸資料館「ワッハ」いるやろ…こいしさん怒る

橋下改革 黙ってられへん

記者会見で「ワッハ上方」の存続を訴える喜味こいしさん(右)と難波利三さん(17日午前、大阪府庁で)

 上方文化の継承支援か、財政再建か。大阪府の橋下徹知事が見直しを進める府立の文化施設を巡り、存廃論議が府の外部へと広がりを見せつつある。上方演芸資料館(ワッハ上方、大阪市中央区)についても17日、漫才師の喜味こいしさんらが存続を求め、「ワッハ上方がなくなれば、大阪の笑いがなくなる」と府側にかみついた。一方で、「図書館以外は不要」と主張してきた知事も、「僕の改革が本当に妥当か、議論していただきたい」と迷いを見せ始めている。

 「上方演芸の拠点が失われようとしている。大阪文化が次の世代へ伝達されるためにも存続を願う」。こいしさんや作家の難波利三さんらがこの日午前、府庁を訪れ、提出した要望書にはそう記されていた。

 1996年、府が大阪・ミナミのビルに開設したワッハ上方。演芸の系譜が刻まれた約5万7000点の所蔵資料は89年、漫才作家秋田実の直筆台本をこいしさんらが寄贈したのをきっかけに集まった。

 橋下知事は、年4億円を超える府の運営費負担を疑問視しているが、記者会見したこいしさんは「ワッハは若い芸人が集まる勉強の場。借金があるからいうて、なくすというなら、腹立たしいですな」。難波さんも「大阪の笑いの聖地のようなもん」と、その意義を訴えた。今後、街頭での署名活動も進める。

 弥生時代の遺物を展示する弥生文化博物館(和泉市)、古墳時代以降の陶器が並ぶ泉北考古資料館(堺市)など4施設を巡っても6日、大阪歴史学会など5団体と研究者14人が「かけがえのない大阪の魅力を示す施設を手放せば取り返しのつかない損失」と存続を求めた。同学会代表委員、藪田貫・関西大教授は「知事は文化に理解が薄いのではないか」といぶかる。

 知事の財政非常事態宣言の下、府立25施設の見直しが進むのは、府の財政支援が年間で総額30億円を超えるからだ。うち文化関係は9施設。売却や民営化も視野に入るが、府内部の意見も分かれる。「文化は利益が上がらないからこそ府が支えている」(幹部)との声がある一方、「機能が維持できたら類似施設を統合しても問題ない」(別の幹部)との指摘もある。

 知事は、早ければ5月上旬にも見直し案を示す見込みだが、その検討状況は明らかにされていない。「最後は政治決断」と繰り返すばかりだ。

 

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